これがニホンザリガニです。北海道と東北の一部に生息しています。近年、生息できる水辺の環境が失われてきていること、生息地に外来種のウチダザリガニが侵入してきていることなど、彼らの生息環境は脅かされてきています。
落し物
朝の散歩で見つけました。鳥の巣です。なぜか中にドングリがひとつ入っていました。誰の巣でしょう?
清明の頃
層雲峡にも、春一番の雨が降りました。眠っていたいきものたちを起こす雨です。二十四節気、清明は「清浄明潔」春先の清らかで生き生きとした様子を表し、万物に晴朗の気が満ちてくる季節です。その気は、春を待ちわびる者にとって、むずむずと鼻先をくすぐる心地よい感触です。町から少しはずれた小さな沢で、リュウキンカの黄色い蕾が顔を出していました。黄金色に輝く日も間近です。
早春の風物詩
本州ではそろそろ桜が咲き始めたようです。層雲峡は・・・雪です。春一番の雨はまだやってきません。でも最低気温はじわりじわりと上がり始め、氷点下から開放されつつあります。ふわふわだった雪面も日中の暖気で重く締まって、早朝なら坪足でも、どんどん歩いていけるので探検にはもってこいです。よく見れば、小さく固まっていた冬芽もちょっと膨らんで「春芽」になってきました。ちょうどこの頃から、土手の下でよく見かけるようになるロール状の雪玉も春の風物詩です。緩んだ雪が斜面を転がり落ちるときに、接地面の雪をぐるぐる巻き取るように転がるので、巨大なバームクーヘンのような雪の固まりがあちこちにでんと座っています。
人為的雪のバームクーヘンの作り方: 1)ボール大の雪玉を作る。2)斜面から転がす。このとき下に人やいきものがいないことを確認すること。 3)できあがり。 ポイント:真っ直ぐ転がさないと中心がぶれて、斜面を下りきらないうちに倒れてしまったり、綺麗な層ができないので丁寧に静かに転がす。倒れていない、明瞭な層が何重にもできている、そして大きいものが出来たら記念撮影しておくのもよいでしょう。
人為的雪のバームクーヘンの作り方: 1)ボール大の雪玉を作る。2)斜面から転がす。このとき下に人やいきものがいないことを確認すること。 3)できあがり。 ポイント:真っ直ぐ転がさないと中心がぶれて、斜面を下りきらないうちに倒れてしまったり、綺麗な層ができないので丁寧に静かに転がす。倒れていない、明瞭な層が何重にもできている、そして大きいものが出来たら記念撮影しておくのもよいでしょう。
ヒグマの目覚め・原生林にて
本日、大雪原生林にて自然観察講座を行いました。大雪原生林は、ちょうど石北峠の辺りに広がる、原始に近い姿をとどめる針葉樹の森です。直径1mを超えるエゾマツや、ヒグマの鋭い爪痕がついたトドマツがあり、巨木の下を歩いていると自分がこびとになったような気がします。豊かに枝を広げる大樹の真下、上を見上げても樹の天辺が見えないほどです。昭和29年、洞爺丸台風は北海道の森林に壊滅的被害を与えましたが、大雪原生林はその風害を免れ、樹齢100年、200年を超えるような大径木が立つ貴重な森です。そして、なんと雪面には、山の主、ヒグマの足跡がしっかりと残されていたのです。敏感な鼻で、春のにおいを感じ取り、冬眠から目覚めた!ヒグマが歩いた路を踏みしめると、巨木の森を、人知れず静かに行くヒグマの残像が見えるようでした。滅多にない体験に、参加者も驚き感心していました。
今回、原生林の姿を観察してきました。私達が生まれる前から続いてきた森です。開発の進む中、ぎりぎり残った一画なのかもしれません。そしてそれは、深い意味のある一画だと思いました。
(写真は、トドマツに残されたヒグマの爪痕です。)
今回、原生林の姿を観察してきました。私達が生まれる前から続いてきた森です。開発の進む中、ぎりぎり残った一画なのかもしれません。そしてそれは、深い意味のある一画だと思いました。
(写真は、トドマツに残されたヒグマの爪痕です。)