クロユリ

26日の山開きでは、山の上はみるみるガスってしまったようで縦走登山の様子をお伝えすることは出来ませんでしたが、雪の解けた所からエゾイワハタザオ、ジンヨウキスミレ、ハクサンイチゲ、ハクサンチドリ、キバナノコマノツメ、エゾノツガザクラなど花もだいぶ咲いていた様です。26日にはつぼんだ状態だった黒岳山頂直下のクロユリが今日はしっかりと咲いていました。
とは言っても登山道が出てくるのは九合目周辺からで、七合目八合目周辺は標柱は出ているものの、やっぱりまだまだまだ雪でした。
黒岳山頂から石室では早くから咲いていたウラシマツツジやミネズオウ、キバナシャクナゲ、コメバツガザクラなどは全体に下り坂ですが、ミヤマキンバイ、メアカンキンバイなどが目立ち始め、イワウメが見頃、花数多い気がします。
黒岳石室では管理人の方が宿泊者用に水を汲んでくれているほか(要煮沸)、ミネラルウォーター(500ml)300円で販売もしています。
赤石川はようやく窪みが出来始めていましたが、まだ川の流れは雪の下で見えませんでした。
写真:6月28日 クロユリ(黒岳にて)

黒岳遠望

今日は山開き。「朝まで雨」という天気予報よりはかなり早い回復で、みるみる青空も広がってきました。予報のせいか朝一番のロープウェイでの黒岳からの登山者は多くはありませんでしたが、旭岳から黒岳への山開き縦走登山の方々は無事出発したことでしょう。
今日は山開きの取材でセンター員が黒岳へ行っていますので、また今日の様子をお伝えする事も出来るかと思いますが、まずは一昨日の写真を一枚。久しぶりのパノラマ台は記憶よりかなりの急斜面で大変でした(笑)
写真:6月24日 パノラマ台より黒岳(左端)

赤石川

ちょっと蒸すような層雲峡です。昨夕、雷は鳴っていたのですが雨は降りませんでした。
大雪山でも今週末に山開きを迎えます。ポツポツとですが電話での問い合わせも増えてきました。よく「(もう山に登っても)大丈夫ですよね?」と漠然と聞かれることがあるのですが、申し訳ありません「大丈夫です」とはお答えできません(笑)
この残雪の多い時期、経験や技量による個人差がかなり大きいです。登山の経験はあっても雪渓を歩いたことがなければ、想像もつかない風景でしょうし、登ることは出来たとしても、急斜面の下りで、恐怖で一人では下りられなくなってしまう人も多く、逆に天候など条件が良く、度胸がある方なら、登山経験はそれほどなくても大変ではなかったり。。。ご自身の経験と技量を考えて無理のない登山をされて下さい。
写真:6月21日 赤石川。雪渓に穴どころか、くぼみもほとんどありませんでした。

黒岳・九合目

こちらは九合目からマネキ岩。九合目下も少し登山道が出てきていますので、こうして見るとあまり夏と変わらない雰囲気でしょうか???実際はまだまだまだ雪渓だらけですので、油断せず、装備・防水しっかりと、無理はしないよう気をつけて下さい。
九合目周辺登山道脇ではショウジョウバカマが咲き始め。エゾイワハタザオは蕾。九合目上で蕾だったキバナノコマノツメが、少し上がった登山道脇では咲き始めあり。山頂直下ではエゾイワハタザオ・エゾノハクサンイチゲが咲き始めていました。
山頂ではキバナシャクナゲ・コメバツガザクラがやや下り坂。ウラシマツツジ・ミネズオウが咲いているほか、イワウメ・ミヤマキンバイなども咲き始めていました。

ホソバウルップソウ

写真:6/19、赤岳山頂より少し小泉岳方向に歩いていった登山道沿いのホソバウルップソウです。
このくらいの蕾を持った株と、葉っぱのみ土の中から顔を出しているものが、パラパラと見られました。見頃は例年とそう変わらない7月初旬くらいでしょうか???