「紅葉散策」始まります

 10月に入りました。8月の下旬に2000m級の稜線からスタートした紅葉前線が山肌を下り、現在は標高900~800m付近が見頃になってきているようです。これからさらに峡谷の下部が色づき、あと一週間もすれば層雲峡温泉街でも見頃期に入りそうです。

 当ビジターセンターでも11日土曜日から15日水曜日までの毎日、午前(10時出発)午後(13時出発)の一日二回、紅葉散策を行います。定員に空きがあれば当日受付も可能ですが、できるだけ事前予約をお願いいたします。詳細については直接電話(01658-9-4400)でビジターセンターまでお問い合わせください。

 

写真 黒岳沢 10月1日

化雲岳、五色岳区域ヒグマの威嚇行動を伴う遭遇がありました

9月19日 12:30頃 化雲岳から五色岳方面下山中にヒグマの威嚇行動を伴う遭遇がありました。

遭遇人数:登山者2名、登山者4名

遭遇ヒグマ:親子3頭

遭遇状況:

【登山者2名が化雲岳から五色岳方面下山中に、登山道脇のベンチで休憩中に荒い鼻息を聞き、あたりを探すと目視距離80mほどが離れるハイマツ帯からヒグマ成獣が立ち上っているのを目撃。登山者2名はゆっくり距離を取るとコグマ2頭が現れ、親子3頭との遭遇とわかりました。

更に親クマが威嚇行動をし、目視距離20m程まで突進してきた。クマスプレーを噴射したが、迎え風で届かず、大声を出すとヒグマが目視距離15mほど離れたハイマツ帯に入り、姿を消した。】

威嚇行動を受けた登山者2名は無事に遭遇状況から離れ、下山を続けたが、その後他の登山者も遭遇地点付近でヒグマの気配を感じた。

状況の続き:

【その後のぼってきた他の登山者2名(大沼から五色岳方面登り中)とすれ違い、ヒグマを遭遇した情報を伝えたが、他2名は登り続け、遭遇地点付近と思われるハイマツの中から、ヒグマの気配を感じたので一旦引き返し、後から登ってきた2名の仲間と合流し、4人でヒサゴ沼へ向かった。】

登山者より提供された情報は以上になります。登山予定をされる方はクマ対策と防寒対策を充分準備した上で、余裕があるスケジュールで行動してください。

銀泉台の紅葉、佳境に

 九月も後半に入り、朝の冷え込みが強いときにはビジターセンターでも暖房を入れる日が出てきました。大雪山の紅葉も日増しに高度を下げてきています。

 

 赤岳第一花園(銀泉台)ではウラジロナナカマドの紅葉は若干ピークを過ぎてきましたが、ダケカンバやウコンウツギの黄葉が色づき、艶やかな彩の黄紅葉が楽しめます。第二花園・奥の平・コマクサ平では足元のチングルマやクロウスゴ・ヒメクロマメノキなどの草紅葉が深紅に染まってきています。

 第三雪渓では、ウラジロナナカマドの紅葉が色づきのピークを過ぎ、一部落葉してきましたが、ダケカンバの黄葉が色づきを増しています。第四雪渓下では、ウラジロナナカマドは色づきのピークを過ぎて落葉が目立ちますが、足下のチングルマやヒメクロマメノキの紅葉とヤナギ類の黄葉のコントラストが見事です。

 赤岳山頂ではすでに紅葉の時期は終わり、冬枯れにちかい景色が広がっています。稜線を吹く風は晩秋を思わせる冷たさです。紅葉狩り登山にはじゅうぶんな防寒対策をして臨んでください。

 

写真       赤岳第一花園全景               赤岳第三雪渓全景    9月18日

黒岳紅葉見頃です

黒岳山頂から先は紅葉見頃となっています。

前回行った時よりも黄色が多く見られるようになってきました。全体的に先週よりも紅葉が進んで、現在ピークの一歩手前といったところでしょうか。

黒岳北斜面も色づきが進んでいます。

山の気温は大分低くなってきております(昨年は9/20に雪が降りました)紅葉散策の際は、防寒装備をお忘れなく。

   

雲ノ平から北海岳方面                 ポン黒岳から石室方面

銀泉台 紅葉見頃に

 明日(9月13日)からの交通規制を前に、銀泉台(赤岳第一花園 標高1500~1600m)の紅葉が見頃になりました。ウラジロナナカマドは色づきのピークに近づいています。ダケカンバやミネカエデなど黄色く色づく木々はようやく色づき始めたばかりなので、これからさらに色づきが深まっていきそうです。(写真左)

 一方、標高1850~1950m付近の第三雪渓でも、色づき加減は第一花園と同じような状況で、ウラジロナナカマドが色づきのピークに近づいています。葉が橙色のものも多いですが、まだ緑色の葉もありますので、今後さらに色づきが深まるかもしれません。(写真右)

 

写真 赤岳第一花園 第三雪渓 9月11日