ハイタカの仕業

雪の道に散らばる鳥の羽根・・・。見上げた雪山には大変な惨状が繰り広げられていました。昨日降った新雪の中に、赤い血とたくさんの羽根。その獲物を持って、飛び立った時についた足と羽根のくっきりとした痕。町内で猛禽類に襲われたと思われる羽根の散乱は、最初に目にした時は「ツグミ」、次は「ヒヨドリ」、3件目は「アカゲラ」でした。群れでいることが少ない鳥が狙われているようです。時々見かけるハイタカの仕業でしょう・・・。(ハイタカは以前にご紹介していますのでご覧になって下さい  ~山だよりバックナンバー 1月12日です)

写真:散乱する野鳥の羽根 上川町 2/26

雪がべっとり

昨日の層雲峡は、早朝センター前の温度計で-9℃でしたが日中どんどん気温が上がり最高+8℃となりました。予報は夕方から雨・・・。ここ層雲峡では雪になると思っていましたが、やはりこの暖かさで雨が少し降りました。本日は早朝から湿った雪。国道39号線も一夜にして真っ白な光景となりました。重い雪のため、枝先はその頭を垂れて国道を覆うようになっていました。層雲峡峡谷も見事な雪の造形美です。

写真:湿雪に覆われた層雲峡峡谷 2/25

オツネントンボ

自宅の物置に何やら「トンボ」らしき死骸が・・・。とりあえず、写真に収めようと室内へ移動・・・。着替えを終えてトンボに目をやると「あれっいない・・・」。何と家の中を飛び回っていました。よくよく見てみると「オツネントンボ」でした。「アオイトトンボ科」に属する「イトトンボ」の仲間です。体長は30㎜~40㎜、写真の通り体色は褐色系です。漢字で書くと「越年」。その名の通り、夏以降に羽化し未熟成虫のまま越年(越冬)します。室内に入れたことにより、春が来たと勘違いし目を覚ましたようです。すぐにまた元の場所に帰してあげました。

写真:オツネントンボ 上川町 2/23

ヤマガラ

留鳥で他の「カラ」類と比べると数は少ないです。見かけると、とても特をした気分になります。他の「カラ」類は、白や黒を基調にしていますが「ヤマガラ」はご覧の通り全体的に赤褐色で、ほほがややクリーム色になっています。大きさは「シジュウカラ」とほぼ同じ、鳴き声は「ツツピーツツピー」。いつも2羽連れで森の中を行動しているようで、この日も2羽連れでした。動きがとても機敏で、写真に収めることが中々大変な小鳥です。性格も荒いのかは分かりませんが、他の「カラ」類が来ても追っ払ってしまうほど「きかない」小鳥です。

写真:ヤマガラ 上川町 2/23

ヒガラ

留鳥で「カラ」の仲間では一番小さいです。カラの仲間も中々見分けが難しいですが、この「ヒガラ」は「シジュウカラ」と似ていますが、頭の黒い部分が後頭部で切れて白くなっていることと、冠羽を立てることで識別できます。鳴き声がおもしろく「チーピチュウチーピチュウ」「チーツピンチーツピン」などと繰り返しますが、どうしても「シーチキン」に聞こえてしまいます。人に対する警戒心がないのか、手が届くところまで寄ってきます。まったく驚かされる小鳥です。

写真:ヒガラ 上川町 2/23