キレンジャクのその後

何度か「キレンジャク」の動向をお知らせしてきましたが、まだまだ群れをなして飛び回っています。数は減りつつありますが、この日はまだ50羽前後の集団でナナカマドを啄ばんでいました。中には、シメやヒヨドリ、ツグミの集団に混じって競い合うようにナナカマドの奪い合いをしています。本日は、層雲峡にも「キレンジャク」がやってきました。除雪をしていると、なにやら聞き覚えのある鳴き声。そっと目を上にやると、20羽前後の集団がセンター横の「ドロノキ」の上に・・・。「除雪ガンバレ!」とでも言われているようでした。

写真:キレンジャク 上川町 1/17

オジロワシ

天然記念物の「オジロワシ」です。「トビ」よりもさらに大きい大型のワシ類です。写真では分かりづらいですが、全長は約70cm~90cmで翼を広げると何と2m以上もあります。くちばしは太くて黄色、全身褐色で尾羽はその名の通り白です。主に魚を主食としていますが、時には鳥なども狙います。この時も、距離は離れてはいるものの、いつでも急降下ができるように身構えているようにも見えました。*近い将来に野生絶滅の危険性が高いということで、絶滅危惧種IB類に分類されています。

写真:オジロワシ 層雲峡 1/16

晴れ間が・・・

14日の層雲峡。ようやく晴れ間が・・・ですが・・・、わずか数分の出来事でした。残念ながら1月に入っては晴れ間の出る日がほとんどありません。しかも、とても寒いです。毎朝、ここ層雲峡では-15℃から上ばかり・・・。しかも、雪も少ない・・・。気象庁のデータによると、層雲峡の昨年同日比の最深積雪では、約30cm少ないとのこと。スノーシューで森の中に入っても、雪が少ないためにとても歩きづらいです。しかし、結局は雪の量としては「帳尻」が毎年合ってしまう層雲峡。今年は一体どうなるのでしょうか?また、以前にも掲載しましたが動物の足跡が少ないです・・・。こちらも、心配なことですが・・・。

写真:層雲峡峡谷 1/14

ゴジュウカラ

野鳥紹介「ゴジュウカラ」です。留鳥でよく身近で見かける鳥です。スズメよりやや小さく、くちばしがとがっていて尾は短めです。全体的に青灰色でお腹周りは白く、脇の方にかけてややオレンジ色の模様があります。さえずりは「フィフィフィ」と体に似合わず高く鋭い声です。巣穴を作る時は、くちばしで穴周りを「こて」のように上手に塗り固める「左官屋」、エサの固い実を食べる時は頭を下にして、こんこんとハンマーのようにつつく「大工さん」・・・。中々おもしろいあだなのついた鳥です。また、北海道の「ゴジュウカラ」は「シロハラゴジュウカラ」と呼ばれる亜種です。【ここで簡単な‘おさらい‘です】亜種:生物分類上の一階級。種として独立させるほど大きくない。留鳥:年間を通して同じ場所に生息。季節によって移動しない。夏鳥:夏を日本で過ごし、繁殖期が終わると越冬のため南へ渡る。冬鳥:秋に来て冬を越し、春に去る渡り鳥。

写真:ゴジュウカラ 上川町 1/13

シメ

野鳥紹介「シメ」です。夏鳥で主に広葉樹林で繁殖しています。秋から冬にかけては、冬鳥として大半はシベリア方面からやってくると言われており、越冬するものもあります。この鳥の特徴点は、全体的にずんぐりとしており、くちばしが太くて短く、高い木に止まっている姿は何ともふてぶてしささえ感じます。鳴き声は「ピチッ」「チチッ」とつまったような声を出します。大きさは、スズメよりも大きい程度です。「シメ」は主にカエデの種子などを好んで食べますが、なんとも強力そうなくちばしは30kgもの力を出します。

写真:シメ 上川町 1/10