上川町全景

上川町の全景と「北大雪」「表大雪」の写真を撮影に行ってきましたが、残念ながら大雪山連峰はお目にかかれませんでした。(写真の上部にガスがかかっていますが、これが晴れると大雪山連峰が望めます)写真は小さいですが、上川町は町全体が山に囲まれており「野鳥の宝庫」なのです。野鳥の飛来をみても分かるとおり、四季の移り変わりがはっきりとしており、採食する木の実なども豊富で、野鳥にとっても大変に棲みやすい環境と言えます。もちろん、動物も色々と生息しています。機会があれば、上川町や層雲峡に生息する小動物もご紹介したいと思います。

写真:上川町全景 2/2

カケス

またまた今冬の最低気温を更新です。本日は、風が強いため体感はさらに寒いです。写真はカケスです。秋口から冬にかけて、一番最初に目にするのが「カケス」か「ヒヨドリ」ではないでしょうか?ところが、今年はまったくといってよいほど「カケス」の姿を見かけませんでした。センターにも、層雲峡町内や上川町内の方々から「今年はカケス見かけませんね?」という問い合わせがあるほどでした。この鳥は、留鳥でハトくらいの大きさです。本州のカケスとは違い、頭が赤褐色で「ミヤマカケス」とよばれる亜種です。翼の、青白黒のまだらがなんとも綺麗です。「ジャージャー」とやや濁った鳴き声です。時には、他の鳥のものまねなどもしてびっくりさせられることもあります。何と先日見た「カケス」はネコの鳴き真似をしていました。廻りをキョロキョロとしてみましたが、犯人は「カケス」でした。とても上手な「ものまね名鳥」です。

写真:ミヤマカケス 上川町 2/1

エゾシカ

ようやくエゾシカが現れてくれました。雪の影響もあってか、最近は動物の姿をあまり見かけませんでしたが、写真のオスジカと数メートル離れた距離にメスジカが3頭いました。雪が少なくすぐに埋まってしまうため、我々も同様ですが、シカも歩きづらかったのでしょうか?エゾシカは日本のシカの中でも最大の大きさで、オスジカでは体重が120kgを超えるものもいます。鳴き声がとても甲高く、近くの距離で聞いた時は飛び上がるほど驚きます。近くで見る時などは気をつけて下さい。前足を土にひっかいて「向かってくる」しぐさをします。

写真:オスジカ 層雲峡 紅葉谷 1/28

大雪山連峰

上川町旭ヶ丘からの大雪山連峰です。全体的に白くは見えますが、黒い岩肌が所々に露出しています。今のところは、山全体も積雪が少ないのでしょうか?手前の大雪原には、ユキウサギやキツネ、シカ、テンなどの足跡が縦横無尽に駆け巡っていました。

写真:大雪山連峰 上川町 1/28

カワガラス

野鳥紹介「カワガラス」です。この冷え込んだ時に、一体何をやっているんでしょうか・・・。寒中水泳ではありません。水の中に潜って川底の石をはぐったりして、水生昆虫を採っているのです。しかし、見るからに「寒そ-」です。留鳥で山の中の渓流に住んでいます。川の流れに沿って直線的に飛びまわっています。大きさは、「ヒヨドリ」よりやや大きめです。鳴き声は「ビッビッ」。川沿いを歩いていると、比較的容易に見ることができます。それにしても、こちらがさらに寒くなってしまいました。

写真:カワガラス 上川町 1/28