黒岳石室

石室周辺は4月下旬からの降雪により、解け始めていた場所も再び重たい雪で覆われ、トイレの一部と石室管理棟の屋根が20cmほど出ている以外はいまだ雪の下という状態でした。しかし、この日は天気も良く遠くのガレ場からは「ナキウサギ」の鳴き声や「コヒオドシ」の飛ぶ姿が見られたこともあり、少しずつではありますが生き物の活動も活発になってきているようです。

写真:雪に埋まる黒岳石室 5/6

ギンザンマシコ

頂上周辺に、ギンザンマシコのつがいを見ました。一般的には冬鳥ですが、1975年に大雪山のハイマツ帯で国内繁殖が初確認されています。スズメよりも大きく、ヒヨドリ程度の大きさです。主食はハイマツの実ですが、昆虫類も捕食します。さえずりは「ピュルピュルピョロピョロリ」と柔かい声です。

写真:ギンザンマシコ雄 黒岳 5/6

黒岳東斜面の雪質状況

連休明けの黒岳に登ってみると、意外にも多くの登山者が朝からいた事に少し驚きました。ほとんどの登山者はスノーシューを履いていましたが、連休中に登山された方が多かったようで足場はしっかり確保され、雪面は締まっていたので、今日は石室までスノーシューなしでも十分登っていける状態でした。唯一の難点は、山頂直下周辺のハイマツが雪解けで出てきている為、場所によっては踏み抜いてしまう恐れがあるので十分な注意が必要です。

写真:黒岳山頂直下の急斜面 5/6

夕日の大雪山連峰

久しぶりに顔を覗かせた大雪山連峰です。先日、山肌が見えてきましたとご案内しましたが、GW中の降雪でまた真っ白になってしまいました。大雪山麓では、ほぼ雪が消雪しましたが、山はまだまだ時間がかかりそうです。但し、昨年のような猛暑(6月)で雪解けが急速に進み、稜線上の高山植物が一気に開花してしまったということもありました。最近のお天気は中々読めません・・・。今年はどうなるのでしょうか・・・?

写真:上川公園から愛別岳方面 5/5

早朝霜が降りました

本日は、久しぶりに早朝から快晴です。気温もぐんぐんと上昇しています。ただ、朝はやはりまだ「ひやっと」します。いつもより少し寒いかな?と思いつつ外に出ると、あたりは霜が降りていました。写真の「エゾエンゴサク」も冷たそうです・・・。数分後には日が上がり、霜も解けだしキラキラとしはじめ、何とも幻想的な光景でした。

写真:霜が降りたエゾエンゴサク 上川町 5/6