エゾライチョウ

日本では北海道のみにすむ留鳥。本州のライチョウは冬は白くなりますが、エゾライチョウは夏冬同色です。ハトくらいの大きさで、あまり長い距離は飛ばす低空を飛びます。主に林床を歩きますが、写真のように林道に出てくることもあります。鳴き声は「シーシーシシシ」、警戒時は「ピィーピィ」と鳴きます。林道を歩いているときは、「チョコマカ」と早歩きのため写真に収めるのは中々難しいです。

写真:エゾライチョウ(上が雄) 上川町 5/8

エゾエンゴサクとヒメイチゲの競演

層雲峡から旭川に約20kmほど進むと、上川公園があります。ここは、何度も紹介していますが野鳥の宝庫でもあります。近くには江差牛山もあり、公園から通ずる散策路や林道ではたくさんの野鳥が観察することができます。野鳥もさることながら、この公園の現在は「エゾエンゴサク」や「ヒメイチゲ」が群落をなし、見ごたえのある光景となっています。福寿草やカタクリも咲いており、これからはコブシやツツジ、さらには公園名物のサクラが咲き乱れます。おすすめの散策スポットです。

写真:エゾエンゴサクとヒメイチゲ 上川町 5/7

紅葉谷

今年の大雪山麓は、降雪が少なく雪解けも進み近辺の雪は消雪しましたが、ここ紅葉谷はやはり例外でした。まだまだたくさんの雪が残っています。全面雪と言ってもよいくらいです。これから徐々に解けてくると思われますが、急斜面では十分な注意が必要です。また、踏み抜きそうな箇所もたくさんあります。春の紅葉谷を楽しむには、もう少し時間がかかりそうです。

写真:紅葉谷散策路 層雲峡 5/8

卵が・・・

低山の林道脇にある小さな池に、「エゾアカガエル」の卵が所狭しと産みつけられていましたが、昨日同じ場所に行ってみると池の水位が下がり、無残な姿になっていました。本日は早朝から雨ですが、風が強い状態が続いています。少しでも雨水がたまり、無事にオタマジャクシになるとよいのですが。

写真:小枝に引っかかったエゾアカガエルの卵 上川町 5/7

野鳥を代表する歌い手

夏鳥で、スズメくらいの大きさです。ヤブの中にいることが多く、中々姿は見られません。張りのある大きな声で「ヒン カララー」と単調にさえずります。とにかく美しい鳴き声です。オレンジ色の美しさにも惹かれますが、さえずりをじっくりと観察したい野鳥の一つです。

写真:コマドリ 上川町 5/7