ビジター講座:浮島湿原

本日、ビジターセンター観察講座「湿原トレッキング・浮島湿原」が行われました。この湿原は、標高870mの台地上に形成された、周囲3km、面積22haの山地高層湿原で、大小70個余りの池塘があります。湿原名の由来でもある浮島は、大人3~4人が乗っても沈まないような大きなものもあり、その成り立ちは沼の中に張り出していた土手が「ちぎられた」ものや湖底の泥炭層が浮き上がったもの、中島だったものの根元が次第に細くなり分離して浮島になったものなどが沼に浮遊して混在しています。資料として、前日に撮影した写真を元に説明を開始すると、何と島の位置がまったく違っていました。(元の場所は写真に赤く入れてあるものです)雪の舞い散る寒い日でしたが、参加された皆さんは納得の表情を浮かべつつ、無事に終了致しました。四季を通してさまざまな姿を見せてくれる「浮島湿原」。是非皆さんも一度行かれることをオススメします。* 駐車場から湿原入り口~約30分 湿原一周~約1時間 往復約5kのコースです。

写真:浮島湿原 10/2

三国峠の紅黄葉

三国峠周辺の紅黄葉は、ここ数日の冷え込みで随分と色づきナナカマドは見頃となっていました。しかし、全体の黄葉を占めるダケカンバは見頃手前といった状態で、深い色合いにはまだ数日かかると思われます。きれいな紅黄葉の為、今後の冷え込みにも期待したいところですが、日中の峠では時折みぞれ交じりの雨が降っていた事から、天候と路面状態を確認の上、紅葉見物を楽しんでください。

写真:標高1100m周辺の黄葉 10/1

上川公園

ここ層雲峡から旭川寄りに、車で20分程の所に上川町がありますが、町のやや外れに「上川公園」があります。ここは、桜の名所であるとともにさまざまな小動物や野鳥がたくさん集まるスポットです。ただいま、この上川公園の紅葉がほぼ見頃を迎えています。散策路も整備されており、時折頭上から「バサバサ」と音を立てる「エゾリス」の「クルミ落し」など見物しながらの散策もオススメです。お弁当片手に自然観察はいかがですか?

写真:上川公園 9/30

層雲峡峡谷

8月下旬から始まった大雪の紅葉も、ほぼ一ヶ月かけて層雲峡峡谷までおりてきました。峡谷の見頃はまだ先になりますが、日増しに色が付いてきている状況です。また今年も国道39号線、上川町から三国峠に至るまでの「紅葉街道」が始まります。

写真:層雲峡峡谷 9/30

沼コース紅葉見頃に

高原温泉沼巡りコースは滝見沼周辺で紅葉が見頃を迎えました。ウラジロナナカマドはオレンジ色からレンガ色のものが目立ちますが、ミネカエデの黄葉はひかくてき発色が良いようです。天気予報によりますと、今週末は天気が崩れ、10月初旬には冬型の気圧配置が現れそうなので、今後は落葉が進み、滝見沼周辺の紅葉は今日明日がピークと思われます。ちなみにヒグマ情報センター周辺はまだ見頃前の状態ですので、来週にかけても紅葉を楽しめそうです。なお、高原温泉沼巡りコースは10月5日をもちまして閉鎖となります。10月6日以降は入山できませんのでご注意ください。

写真:滝見沼 9/28