天然記念物の競演

ここ層雲峡では、2月に入っても雪が多く降る日が続いています。3日前には日中(14時)の最高気温がプラスに転じ、70日振りに真冬日を抜け出しましたが、あっという間にまた元の「層雲峡」です。体が中々ついていかず、とうとう風邪をこじらせてしまい、ホームページの更新も遅れてしまいました・・・体調がやや戻りましたので、早速スノーシュー片手に散策へ!!!途中、エゾシカの死骸に無数のカラスが・・・。よく辺りを見回すと、天然記念物の「オオワシ」と「オジロワシ」もいました。やはり、近くで見ると「もの凄い勇壮感」のある鳥です。しかし、この2羽・・・絶滅危惧種に指定されています。(オオワシ~絶滅危惧種2類:絶滅の危険が増大)(オジロワシ~絶滅危惧種IB類:近い将来における絶滅の危険性が高い種)地上からではなかなか見分けが難しいですが、この日は両者共に「幼鳥」の姿も見られました。

写真:オオワシ・オジロワシ 2/9

エゾモモンガの休憩

森の中を散策中、「クマゲラ」の採餌木を見つけました。「木屑」が比較的新しく、数日前に突付いたものと思われます。が・・・良く穴を見てみると(写真ではわかりずらいかもしれません)、エゾモモンガの「糞」がありました。モモンガは「夜行性」で、日没後に巣穴から出てまず最初に排泄をしますが、この採餌木は明らかにモモンガの巣穴ではありません。滑空の途中に「休憩」で立寄ったのでしょう・・・。クマゲラもびっくりするかも?

写真:クマゲラの採餌木にモモンガの糞が 層雲峡  1/27

エゾシカの排泄

お食事中の方、ごめんなさい・・・。エゾシカのまん丸とした「糞」を見たことはあると思いますが、今回はその排泄の仕方。写真のように、「しっぽ」を上にあげバラバラと落とすように排泄します。基本的には立って用を足しますが、時には歩きながらの排泄。絞り出すという感じではなく、外に飛ばすという表現が合っているかもしれません。ちょっとだらしないです・・・。

写真:エゾシカの排泄 層雲峡 1/27

つらら

層雲峡の散策スポット「紅葉谷」と平行して流れる「赤石川」という川がありますが、その下流域に行ってきました。赤石川の水源は、大雪山のお鉢平旧噴火口の底部(標高1910m)を源としています。全長は約10km、上流部では噴気孔から硫化水素が出ているため、酸性度が極めて強く川石は全体的に赤茶けた色をしており、日本でも最も強酸性の川のひとつといえます。今日は、その赤石川の下流域。標高1800m周辺の黒岳東斜面にある沢(九十九沢)と赤石川の合流点近くでは、写真のような大きな氷柱が出来上がっていました。

写真:合流点近くの氷柱 層雲峡 1/27

逃げないエゾシカ

温泉街の住宅地に「エゾシカ」が現れました。が、動かない・・・。非常に警戒心の強い動物ですが、人が寄って行っても逃げようとしません。とそこに、大型バスが通りかかりました。近づくにつれ、ようやく「のろのろ」と歩き始めました。この近辺には、エゾシカが多く生息しており、朝起きてカーテンを開けると目の前にシカ・・・ということもめずらしくはないのです。

写真:ようやく歩き出したエゾシカ 層雲峡 1/27