沼ノ原

 昨シーズンは改修工事のため通行止めになっていた層雲峡本流林道が昨日から開通し、クチャンベツから沼ノ原方面へのアクセスが可能になりました。登山にかんする注意点は以下のとおりです。

 

 ヒグマ:登山口の案内板がヒグマによって滅多打ちにされており、ニシキ沢渡渉点までの間に脱糞跡が3ヶ所ありました。入山の際は鳴り物や熊スプレーを携行してください。

 

 道迷い:ニシキ沢渡渉点付近のふみ跡が薄くなっており、ルートが分かりにくくなっています。とくに下山時はクチャンベツ川方面に入り込まないよう気をつけてください。下りの場合は、川を左岸(下流に向かって左側)から右岸へ渡るのが正規のルートになります。

 

 キャンプ:大沼野営指定地は沼の水がほぼ満水のため、キャンプ適地がありません。山中泊の計画は今しばらくお待ちください。

 

写真 クチャンベツ登山口 大沼野営指定地

紅葉谷

本日、層雲峡の最高気温は24℃!

紅葉谷は初夏を感じる爽やかな風と新緑を感じながら、気持ちよく散策することができます。紅葉谷入口周辺ではエゾハルゼミの大合唱。散策中、昆虫に会うことも増えました。

紅葉谷では続々とお花が開花中。クマゲラ広場で群生しているエゾノレイジンソウが咲き始め、紅葉滝の前ではウコンウツギがきれいに咲いています。今年はオンコ岩前の散策路でマイヅルソウを発見! ぜひ、探してみてください。

写真:ウコンウツギ、マイヅルソウ(紅葉谷) 6/8

 

 

黒岳残雪状況

2日、黒岳の残雪状況を見に行って来ました。

すでに七合目のリフト乗降場周辺に残雪はありませんが、七合目登山口から登り始めるとすぐに雪道になりました。七合目から九合目下まで、コースの大半は雪に覆われている状態です。九合目から山頂までは、山頂直下の登山道は雪が解けて露出しているものの、その下に急斜面の残雪が広がっています。黒岳斜面は朝晩の低温時に表面が硬くなる場合があり、アイゼンやピッケルなどの滑り止めがあった方が良いです。また、これからの時期は、地面があたためられるために、積雪の下に空洞ができ、踏み抜きにも注意が必要です。(※黒岳山開きは6月29日の予定です。)

今年は黒岳石室周辺の雪解けが早く、すでに建物は完全に露出し、雪は正面入り口前にうっすら残る程度でした。テント場にも残雪はありません。石室の営業開始は6月22日予定です。現在は避難小屋として利用が可能ですが、トイレは閉鎖中のため、携帯トイレをお持ちください。

写真:八合目下斜面、九合目上急斜面 6/2

黒岳ペアリフト運行再開

昨日(6/1)から黒岳ペアリフトの運行が再開されました。これで、七合目まであっという間に行くことができます。まだ、七合目にある散策路‟黒岳カムイの森のみち”は閉鎖されていますが、七合目にあるロッジは営業しており、絶景を眺めながら休憩できます。七合目のリフト降り場周辺に雪はなく、短靴でもOKです。

今、リフト上り線では、くまメーターが設置されており、自分とヒグマとの距離を体感できます。(ヒグマが時速60㎞で走ってきたら、100m離れていても約7秒で自分のところまで来てしまうそうです。追いかけられたら、逃げ切れそうにないですね、、、。)

五合目にある展望台・高松台では、チシマザクラが開花中!今シーズン最後の桜を黒岳でお楽しみください。

写真:チシマザクラ(黒岳五合目・高松台)、黒岳ペアリフト 6/2

 

パノラマ台

今日はパノラマ台に行って来ました。

コウライテンナンショウ、ズダヤクシュ、クルマバソウ、ヒトリシズカ、レンプクソウ、クシロワチガイソウ、フデリンドウ、ミツバオウレンなど、登山道沿いでたくさんの花を楽しむことができました。ミヤマスミレは花が終わりかけていますが、群生しているところもあります。

そして、パノラマ台に着くと、目の前には層雲峡温泉街と大雪山を一望できる素晴らしい景色が広がっています。5月下旬から6月上旬のパノラマ台、おすすめです!

写真:パノラマ台からの眺望、ヒトリシズカ&フデリンドウ 5/31