日本遺産プログラムの受付が始まりました

「アイヌ語地名探検隊 2025」 層雲峡のアイヌ語地名と沢歩き

 ヤウンモシㇼ(北海道)の母なる川「イㇱカㇼ(石狩)川」には、日本遺産の構成文化財に指定されている大函をはじめ、かつてニセイと呼ばれた層雲峡峡谷など、数多くのアイヌ語地名が残っています。本プログラムでは、層雲峡のアイヌ語地名を訪ねるとともに、道路がなかった時代に移動ルートとして使われた沢を実際に歩くことで、かつてのアイヌの人たちの生活に思いを馳せます。

 夏の「探検隊」では層雲峡のニセイ地名を訪ねた後に「(層雲峡)峡谷の口にある川」ニセイチャロマップ川で初歩の沢歩きを楽しみます。

開催日:7月5日

集合:層雲峡ビジターセンター 9時30分

定員:7人

参加費:¥3000(装備レンタル・保険料込み) 要予約

※参加者ご本人が直接お申し込みください。受付は電話のみ(01658-9-4400 9時~17時)になります。

グリーンシーズンが始まります

六月に入りました。石狩川上流部の上川盆地でも田んぼに稲が入り、初夏の田園風景が広がっています。

標高の高い稜線部ではときに雪が降ることもあり、まだまだ夏山とは言えませんが、大雪山の山麓部から中腹にかけてはオオカメノキやムラサキヤシオツツジなどが咲き、グリーンシーズンの始まりを感じさせてくれます。

さて、当ビジターセンターでも、夏から秋にかけての無雪期のプログラムを用意して、皆さまのお越しをお待ちしております。詳しくはイベント情報をご覧ください。

 

2025_野鳥観察会を開催しました

5月6日に野鳥観察会を実施し、多くの方にご参加いただきました。
上川公園での観察会は天候にも恵まれ、磯清志先生のお話を聞きながら、鳥の生態や行動について学びつつ散策しました。
声だけで確認できた鳥も含めると、17種類の野鳥を確認できました。
春になり、渡り鳥が訪れて、上川町は自然がますます賑やかになってきました。

 

春季観察会が開催されました

 5月3日・4日・5日の三日間に渡ってビジターセンター春季観察会「ダム湖に沈んだ三つのイシカリ川を訪ねる」が行われました。いまは大雪湖の水底に沈んでいる三つのイシカリ川の謎を探るプログラムでした。三日間とも生憎の小雨交じりの天候になってしまいましたが、ふだんは立ち入ることの出来ない場所からの新鮮な景色を見れたこともあり、知的好奇心旺盛な参加者の皆さんには喜んでいただけたようです。

 さて、5月10日には日本遺産プログラム「ニセイとイシカリ地名を追う」が催行されます。かつてニセイと呼ばれていた層雲峡を代表する地名スポットと、大雪湖周辺のイシカリ地名を訪ねるプログラムです。こちらの方は参加費¥1500の有料プログラムですが、今回よりもさらに濃い内容となっております。アイヌ文化や地名や地形に興味のある方の参加をお待ちしております。

 ビジターセンターまで直接電話でお申し込みください(01658-9-4400)。

 

写真 大雪湖 5月5日

春季観察会始まります

 五月に入りました。三日からの連休後半(三日・四日・五日)に層雲峡ビジターセンターでは春季観察会を開催します。タイトルは「ダム湖に沈んだ三つのイシカリ川を訪ねる」。

現在の大雪ダムが建設される以前、ダムのすぐ上流で、“イシカリ”と名の付く三本の支流が合流していましたが、ダムの建設による湛水で水底に沈んでしまいました。

 大雪山の父・小泉秀雄は、かつてこの場所を「奥山盆地」と呼び、北アルプスの上高地にも匹敵する景勝地として絶賛しました。また三万年以上前の大雪山中央火口(お鉢平)の大噴火による火砕流が石狩川をせき止めてつくった「古大雪湖」があった場所でもあります。

 今回の観察会では、ダム湖に沈む前の「奥山盆地」をイメージしてもらうのが目的なのですが、幸いにもダム湖の水位が下の写真のように低く、水底の観察にはもってこいの条件になっています。この機会にかつての奥山盆地に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

写真 大雪湖 2025年5月1日