赤岳登山道残雪状況

 赤岳登山道の残雪は日を追って少なくなっています。登山道上の残雪の状況は以下のとおりです。

第一花園下沢筋:15m

第一花園:看板(ベンチ)奥30m 展望台下15m(滑落跡あり)。

第二花園:全面

奥の平:下部10m、上部30mほどで中間部は夏道が出ている。

第三雪渓:最下部1/4程度で、中間部から上は登山道が露出。

第四雪渓:下部1/5程度。中間部から上部は夏道。

 全体的に滑落の心配は少ないですが、踏み抜きに注意して下さい。

 

写真 第一展望台下の滑落跡 第三雪渓下 2024/06/23

三笠新道通行止めのお知らせ

ヒグマの居着きが確認されたため、本日6月21日より三笠新道が通行止めとなりました。高根ヶ原から沼コースに降りることもできません。ご注意ください。

※詳しくは、ヒグマ情報センターHPをご覧ください。https://www.higuma-center.com(外部サイト)

赤石川

今年はとてつもなく雪解けが早く、すでに赤石川の雪は落ち、蛇篭が露出していました。また、6/18の大雨の影響か昨日は水量が多めで、北海岳側の対岸付近は川の中に足を踏み入れると、ふくらはぎの下あたりまで水に浸かる箇所もありました。(水深20㎝以上)

渡渉後の北海岳側の斜面には大きな雪渓が残っていますが、登り口で雪切りしてくれているので問題なく進めると思います。(スコップも置いてあります。)

赤石川周辺~北海沢周辺まで、雪が多く残っているところは緑のロープが張られていますので、それを目印にお進みください。
写真:赤石川 6/19

 

北鎮岳分岐下雪渓

北鎮岳分岐下は全面雪です。6/19現在、まだルートにマーカーは引かれていません。朝一で登られると足跡もなくなっているかもしれませんのでお気をつけください。

昨日の雪の状態はシャーベット状で柔らかく、前の人の踏み跡もあったので登山靴でも登りやすかったですが、悪天候で気温が下がったりすると雪の表面が硬くなり、アイゼンが必要な状況になるかもしれません。

また、登り始めの部分が結構急なため、特に下りでは滑りやすくなり注意が必要です。雪上歩行に慣れていない場合はアイゼンなどの滑り止めとストックの携行をお勧めします。

写真:北鎮岳分岐下 6/19

黒岳北東斜面

黒岳北東斜面は雪解けがぐんぐん進み、一週間前にあった九合目マネキ岩上の急斜面のトラバースはなくなり、登山道が出ていました。その下にある九合目上に残る雪渓も階段状に雪切りしてあり、登りやすくなっています。

七合目から八合目にかけて、雪の上を歩かなくてはいけないところは断続的に6箇所ほどありますが、雪はシャーベット状で踏み跡もついており、登山靴で大丈夫な状態でした。ただ、気温の低い早朝時や雪上歩行に慣れていない場合は軽アイゼンなどの滑り止めやストックを携行されることをおすすめします。

登山道が露出している部分が多くなったとはいえ、まだ雪は残っています。スニーカーでの登山はお控えください。(下山時に滑って転んでいる人もいました。踏み抜きにも注意!)

【開花状況】

(九合目)エゾノイワハタザオ・ショウジョウバカマ・ジンヨウキスミレ・キバナノコマノツメ・ミヤマキンポウゲ・エゾノハクサンイチゲ・エゾイチゲなど

(山頂~雲ノ平)メアカンキンバイ・ミネズオウ・イワウメ・コメバツガザクラ・ミヤマキンバイ・エゾコザクラ・キバナシャクナゲ・エゾノツガザクラ・エゾノタカネヤナギ・ミヤマハンノキ・コマクサ始・エゾタカネスミレ始など

(北海沢)ジムカデ・キバナシャクナゲ・エゾコザクラ・コメバツガザクラ・ミネズオウ・エゾノリュウキンカなど

【気温】七合目登山口 6:50 ・・・12.5℃、 14:16・・・16.4℃

※黒岳石室営業開始日は6/22です。携帯トイレをお持ちください。

※石室前にタンクが設置され、雨水の利用が可能になりました。(貯水量はまだ4分の1ほどです。)

写真:黒岳八合目上、黒岳九合目上 6/19