季節が一歩進んできました

 八月も下旬に入り、層雲峡では最低気温が15℃を下回る日もでてきました。大雪山の稜線や風衝地(風を遮るものがなく吹きっさらしの場所)では早くも葉の色が変わってきたものもあります。写真はコマクサ平のウラシマツツジと、小泉岳稜線のヒメイワタデです。白雲岳避難小屋では最低気温が5℃を下回る日もあり、防寒対策なしでは朝晩過ごせなくなってきています。

 

ヒグマ情報:

高根ケ原では毎日のように登山者がヒグマを目撃しています。単独の個体の場合もあれば、親子の場合もあるようです。トムラウシ方面への縦走の際には、鳴り物や熊スプレーを携行し、辺りに気をくばりながら歩くようにしてください。

 

      コマクサ平              板垣分岐付近        写真8月22日

山は秋の気配

 北海道の都市部ではいまだに真夏の暑さが続いていますが、大雪山の稜線ではここ数日秋の気配が漂ってきました。

 緑岳の登山道では高山植物の開花はほぼ終わり、お花畑ではチングルマの穂が目立ち、稜線では緑岳から少し下った鞍部のクモイリンドウだけが、花数は少ないながらも目立ちます。ウラシマツツジやヒメイワタデのなかには葉色が変わってきた株もありました。季節は確実に秋へと歩を進めた印象です。

 登山の際には防寒・防風対策をお忘れなく。

 

写真     緑岳稜線            緑岳第二花畑 8月14日

最終走者スタート

 六月から始まった大雪山の高山植物の開花も折り返しを過ぎ、いよいよ最終ランナーのクモイリンドウが見頃を迎えました。赤岳から小泉岳・緑岳にかけての稜線と白雲小屋周辺で見ることが出来ます。

 白雲岳避難小屋の今朝の最低気温が3℃ということで、もう少し下がると薄氷が張りそうな温度です。日が差すと暑いですが、風が吹くとかなりひんやりと感じられます。防寒・防風対策をなさってお出かけください。

 

写真     小泉平              白雲岳避難小屋付近     8月13日

「納涼 水中散策」あと僅か

 八月に入りました。そろそろ立秋を迎えますが、ここ層雲峡でも暦とは裏腹に暑い日々が続いております。

 そんな中、七月から開催しております夏季観察会「納涼 水中散策」ですが、次回八月九日が最終となります。おかげさまで、毎回満員かそれにちかい集客状況で、好評をいただいております。九日も残席僅かとなっておりますので、検討中の方はお早めにお申し込みください。

 

写真 ニセイチャロマップ川 8月2日

松仙園登山道

 松仙園登山道が今季も7月14日から通行可能になっています。開通期間は9月30日までで、登り一方通行の利用が可能です。八島分岐から下ることは出来ませんのでご注意ください。

 二ノ沼・三ノ沼と四ノ沼湿原ではタチギボウシの薄紫の花が見頃を迎えています。その他にも、ナガボノシロワレモコウ・モウセンゴケなどの湿原植物をはじめ、ミヤマリンドウやミヤマアキノキリンソウなどの夏の花も開花が進んできています。

 ただし、アブが多いので、虫よけスプレーや防虫ネット、気になる方は蠅叩きなどで防虫対策をなさってください。一匹二匹ではなく集団でまとわりついてきます。また、登りの樹林帯と四ノ沼付近にクマ糞がありましたので、クマ対策もお願いします。

 

写真  7月24日 松仙園三の沼(タチギボウシ)          四ノ沼付近(ワタスゲ穂)