層雲峡園地

今日の層雲峡は雲一つない青空! まさに秋晴れの、絶好の行楽日和です。

今、層雲峡温泉街にある層雲峡園地では、石狩川にかかる橋を渡った先の両側でエゾトリカブトが見頃を迎えています。これだけ花つきが良いのはめずらしいかもしれません。

園地からは黒岳がバッチリ! 休憩にちょうどいいテーブルとイスもありますので、園地でピクニックをするのもおすすめです。

写真:エゾトリカブト(層雲峡園地)、園地から望む黒岳 9/9

銀泉台から赤岳の紅葉

 このところ朝晩冷え込む日が多くなり、山の紅葉も徐々に進んできています。

 銀泉台から第一花園にかけてのウラジロナナカマドは遠目に見ても色づきが分かるようになってきており、交通規制が始まる今週末には見頃期に入りそうです。

 ところが、樹林のトンネルを抜けて第二花園に出るとあまり色づきは進んでおらず、奥の平ともども「色づき始め」の状態です。コマクサ平は風衝地のため、色づいたウラシマツツジやクロマメノキが足下に広がりますが、黒ずんだものが多い印象です。

 第三雪渓もあまり色づきは進んでおらず、「色づき始め」より若干色づきがすすんだ程度です。第四雪渓は、全体的にくすんだ印象で、上部のウラジロナナカマドの葉は枯れてきているようでした。

 

写真:第一花園全景 第三雪渓下 9月8日

雲ノ平周辺・紅葉情報

雲ノ平ではまだチングルマの綿毛の群生がきれいです。その群生の先ではウラジロナナカマドがうっすら色づき始めていました。チングルマの葉の色づきも全体に広がってきています。まだ真っ赤に染まった葉は少なめですが、今週末から来週にかけての色づきに期待したいと思います。

写真:雲ノ平周辺 9/4

黒岳・紅葉情報

黒岳の北東斜面はウコンウツギの葉が黄色く色づいてきたことにより、山全体が色抜けしてきました。九合目のマネキ岩周辺も色づきが増し、マネキ岩下部の沢筋もうっすら色づいてきています。

黒岳山頂からガレ場にかけてはウラシマツツジが赤く色づいています。深紅に染まっているものが主体になっていましたが、まだ緑色も残る薄い色づきのものも多いため、もう少し楽しめそうです。

今朝、層雲峡の温泉街は6:30で約9℃と、上着が必要だと思う寒さでしたが、朝7時の七合目の気温は13℃。山の方が気温が高いという逆転現象が起きており、今日は無風で晴天だったため、歩いていると汗だくになるほどでした。しかし、山の天気はいつ急変するかわかりません。晴天でも、雨具と防寒着は必ずお持ちください。

※本日9/4の気温・・・温泉街 6:35 (8.9℃) 、五合目 6:50 (13.5℃)

                                     七合目 7:10 (13℃) 、14:00 (18℃)  黒岳石室 5:00 (8℃)

※8/27に黒岳七合目~山頂までの登山道でヒグマ3頭(親子グマ)の目撃情報がありました。クマ対策もお忘れなく。

写真:黒岳九合目周辺 9/4

松浦岳(緑岳)周辺紅葉情報

 朝晩と日中との温度差に秋を感じる時季になりましたが、山の紅葉はゆっくりと進行しています。以前は、山の紅葉は一日で標高差50メートル降る、と言われ、稜線からしだいに色づきが進み、山麓へ駆け下るものでしたが、今年の紅葉はようすがすこし違うようです。

 白雲岳避難小屋がある標高2000m付近では、草紅葉といわれるウラシマツツジの葉がだいぶ色づいてきましたが、ウラジロナナカマドは色づき始めたばかりです。一方で標高1500mの第一花畑では「色づき始め」よりも少し色づきが進んでいる印象です。山全体を見渡すと、標高に関係なく、色づき始めているものと、まだ青々としているものがモザイク状に散在しています。ウラシマツツジやチングルマも同じような状況です。

 白雲小屋の水場は、先日の雨の影響で、また流れが復活しましたが、いつまで保つかは今後の天気次第です。

 

紅葉状況

第一花畑:ウラジロナナカマド・チングルマ 色づき始め

第二花畑~エイコの沢ガレ場:ウラジロナナカマド・チングルマ 色づき始め

岩塊斜面:ウラジロナナカマド色づき始め ウラシマツツジ色づく

南沢(タスキの紅葉):ウラジロナナカマド 色づき始め

稜線:ウラシマツツジ・ヒメイワタデ 色づく

白雲小屋周辺:ウラジロナナカマド色づき始め ウラシマツツジ色づく

 

写真 緑岳岩塊斜面より高根ケ原方面 板垣分岐付近 9月4日