黒岳北東斜面の様子

 前回(6/23)情報時よりは確実に雪解けが進んでいます。特に、本日は気温が一気に上昇したため、行きの状態と帰りの状態が目で見てわかるほどに変化していました。が・・・。写真の通り、登り始めの七合目~八合目は全面雪の状態は変わっていませんでした。八合目の標柱付近は、登山道がわずかに露出しているところもありますが、標柱を過ぎた辺りから大きな雪渓がまだ2ヶ所あります。(大まかに150mと120m)これを過ぎますと、頂上直下付近までは消雪しており、9合目標柱付近にわずかな雪渓が1ヶ所(10m)と、直下に1ヶ所(65m)あるのみとなりました。まだまだ雪の残る黒岳。踏み抜き箇所も多くなってきていますので、十分注意されて登頂下さい。尚、黒岳頂上からお鉢平展望台手前まで、雪は消雪しました。 

写真:黒岳七合目付近 7/1

チョウの羽化

チョウの羽化に出会いました。小雨がぱらつく中、数にして50弱・・・。雨足もだんだん強くなって、果たしてこのまま続けるのだろうか?と・・・。そんな心配はよそに、わずか数分のうちに羽化しました。立派な羽根になるまで、3分たらず・・・。5分以内には元気に当たりを飛び回っていました。

写真:エゾシロチョウの羽化 層雲峡 6/28

ニセイカウシュッペ山林道の状態

「ニセイカウシュッペ山」の林道状態を下見してきました。昨年からの豪雨の影響で、大雪山系の登山道に通ずる林道が色々と被害を受けていますが、ここ「ニセイ」も少なからずの影響はあるようです。全体的には通行止めになるような痛みはありませんが、所々で減速が必要な部所や乗用車の底面を「こする」所も少なくありません。雨によって林道がえぐられていたり、路面が「ゆるく」なり一度停車すると四輪駆動並みの車でなければ、特に坂道は上がりが難しかったりする所も出てきています。尚、マイクロバス(車両重量5t以上・乗車定員11名以上)はこういった状況から「通行はご遠慮下さい」となっています。今後も降雨の状況によっては、林道が閉鎖される場合も想定されます。林道を使用しての山行は、事前に問い合わせを(上川中部森林管理署)した方が確実かもしれません。

写真:ニセイカウシュッペ林道(林道脇にはヒグマの糞・通行の際は十分注意して下さい) 6/28

雲井ヶ原湿原

愛山渓・雲井ヶ原湿原に行ってきました。登山道入口から約1k(0.7km)、時間にして約20分程で湿原に到着です。途中「ウコンウツギ」「ヤシオツツジ」「ミズバショウ」などなどが咲いており、これらを観賞しながらあっという間に湿原入り口です。湿原の周りには「ワタスゲ」「ハクサンチドリ」「ショウジョウバカマ」「チングルマ」などの小群落があり、中々見ごたえがあります。特に「ショウジョウバカマ」は山地のものは紫色ですが、ここ湿原では「ピンク色」に染まり湿原によく映える光景です。終点には「ベンチ」も設置されており、ここから大雪山系の北端の三山「愛別岳」「比布岳」「永山岳」の2000M級の山々を一望できます。(安足間岳も見えます)これからは「ワタスゲ」や「タチギボウシ」が群落となり、さらに見ごたえのある風景となっていきます。

写真:湿原終点から 左端:愛別岳 6/27

大雪山山開き

昨日は、表大雪山を中心とした山開きが行われました。各コースの登山道沿いでは目印や雪切りなどの作業が行われ、どのコースも随分と歩きやすくなっていました。しかし、各コースには依然多くの雪渓が残っていることから、一般登山にはまだ早く、本格的な登山は例年通り7月の第2週頃からが良いと思われます。【開花状況】コマクサ平:イワウメ○、キバナシャクナゲ下、ミネズオウ↓、メアカンキンバイ↑/第4雪渓:ミネズオウ○、イワウメ○、ミヤマキンバイ○/赤岳山頂:イワウメ↑、ミヤマキンバイ○、ホソバウルップソウ蕾【雪渓状況】第1花園:全面雪渓だが雪切りされている。第2雪渓・第3雪渓:全面雪渓で雪切りされていない。第4雪渓:上部で雪切りされ一部解けてきているが、ほぼ全面雪渓。

写真:赤岳山頂のミヤマキンバイ 6/27