黒岳石室

黒岳石室の様子です。山情報でお伝えした通り、石室周辺は消雪しています。雪が硬く水が取れないとアップしていましたが、現在は取れています。(煮沸が必要です)また、トイレも全て使用可能となっています。石室を利用しての山行も中々良いものですよ。(オススメのコースです)当日は、手の届くほどの「星空」観賞。翌日は、目の覚めるようなご来光。そして、旭岳へ向かうも良し、お鉢一周も良し、色々と山行計画を立てやすい立地条件の石室です。尚、今年から、石室で限定販売の「バッチ」がありました。これは希少価値が高いです!  

写真:黒岳石室 7/1

黒岳のナキウサギ

黒岳山頂からポン黒岳に至るまで、写真の「ナキウサギ」が生息していますが、今日はその数の多さに驚きました。いつもは「鳴き声」だけ・・・。「たまに姿を見る」・・・。でしたが、至る所で「鳴き声」「姿」が・・・。たまたまなのでしょうか?一気に暑くなったので、一気に活動を始めたのでしょうか?今日は、「ノゴマ」「ギンザンマシコ」「カッコウ」そして「シマリス」や「ウスバキチョウ」・・・。みんな夏を待っていたのでしょう・・・!  

写真:ナキウサギ 黒岳 7/1

北鎮岳分岐下雪渓

予想通り「たっぷり」の雪渓です。大まかな距離で200mほどあります。本日は気温が高かった影響もあり、つぼ足とストックで登ることができました。但し、ここはいつも難所の雪渓・・・。気温に左右されますが、雪面が凍りつきアイゼンやピッケルが必要な場所です。気象状況を確認の上登頂下さい。尚、黒岳石室からここに至るまでは、お鉢平展望台前に1ヶ所の雪渓(大まかに50m)があるのみです。ここの雪渓は斜面こそ傾斜はあるものの(ゆるやかです)比較的容易に登ることが出来ます。また、雲の平には一ヶ所のみ登山道が水に浸かっています。靴が濡れてしまいますが、登山道を踏み外して植物帯を歩かないよう注意が必要です。本日は、とにかく「暑い」日でした。黒岳も登り始めから残雪がありますが、解けはじめのところから「川」のようになっている場所もあります。滑りやすくなっていますので、十分注意されて下さい。  

写真:北鎮岳分岐下雪渓(手前にはミヤマキンバイの群落があります) 7/1

黒岳頂上から

黒岳頂上からの展望です。北鎮岳・白鳥の雪渓もくっきりと現れました。ようやく、大雪山連峰らしい姿となりましたが、各山ともに頂上に至るまではまだまだ残雪があります。天候状態によっては、雪面が凍りつく場合も想定されます。装備を万全に、安全山行で御願いします。  

写真:黒岳頂上 7/1

お花の状況(黒岳)

黒岳九合目から山頂にかけて、ようやくお花が咲いてきました。まだ咲き始めのものが多いですが、目立つものでは「エゾノハクサンイチゲ」「エゾイワハタザオ」「ミヤマキンポウゲ」「メアカンキンバイ」といったところです。頂上直下からポン黒岳までは「イワウメ」「ミネズオウ」「ミヤマキンバイ」「エゾノツガザクラ」等々です。尚、石室周辺は雪解け間もないため「キバナシャクナゲ」が咲く程度となっています。雲の平も、上記ポン黒岳と同様の種類が咲いています。まだ蕾のものも多くありますので、天候次第ではありますが雪解けとともに、これから綺麗な姿を見せてくれるでしょう。尚、前回(6/23)情報時に「ポン黒岳では、イワウメ・ミネズオウ等が咲き始め」とアップしましたが、その数日後に石室周辺で降雪があったようです。これから群落形成というときでしたが、前回の咲き始めのお花はやや茶色が混じったような姿になっていました。ポン黒岳では、全体的には「良い感じ」にはなっていますが、これからの「蕾」達に期待したいところです。  

写真:メアカンキンバイとイワウメ(後方は北鎮岳) 雲の平にて 7/1