黒岳七合目~八合目

雪解けは着実に進んではいますが、本日現在の黒岳は、頂上直下の一部を除いては、いまだ全面雪の状態です。七合目・八合目の標柱は全て露出しましたが、周りはまだ厚い雪の中です。まだまだ、滑落の危険性や踏み抜きにも要注意です。「紅ガラ」をまいて、ルートの確保はしてあるものの、視界不良時はたとえ七合目付近でも道に迷うこともあります。また、雪上歩行になれた方でも下りは十分に気を付けて下さい。靴をスキーに見立て、上から滑ってくる光景も見られますが、一度転倒すると止まりません。まだまだ雪の多い黒岳。安全山行で、装備も万全に御願いします。尚、本日登頂時、八合目付近は「みぞれ」が降っていました。石室の気温で早朝6℃です。気温が上がると問題ありませんが、悪天候時は防寒対策もまだ必要になります。

写真:八合目へ 6/23

赤岳・コマクサ平

先日ご紹介した通り、赤岳の雪渓はまだまだたくさん残っていますが、コマクサ平の高山植物が賑わってきました。写真の「イワウメ」はまだ3割程度の開花状況ですが、ピンク色の「ミネズオウ」は見頃に近くなってきています。肝心の「コマクサ」はまだ時間がかかりそうですが、お花のシーズンもすぐそこまで来ているようです。

写真:イワウメとミネズオウ 赤岳コマクサ平 6/20

赤岳・コマクサ平の女王

高山植物の女王はコマクサ、でも、まだ小さな蕾がやっと出たばかりです。今ここの女王は、越冬から目覚めた「エゾオオマルハナバチ」の女王バチ。黒・黄色・オレンジの3色も見事で、盛んにウラシマツツジの蜜を集めていました。足に大きな花粉団子もしっかり付けています。やがて女王バチは、地中などに営巣場所を探し出し生活史が始まります。*写真のハチは、外来種の「セイヨウオオマルハナバチ」とは違いますが、セイヨウ~の特徴は、鮮やかな黄色と黒の体色、真っ白なお尻、体長は1~2cmです。

写真:エゾオオマルハナバチ 赤岳コマクサ平 6/20

ルリイトトンボ

小さな池の淵で「ルリイトトンボ」を見つけました。小さく細いトンボですが、体色の「瑠璃色」がとても綺麗です。通常トンボは、前後の羽根の形が違いますが、イトトンボは4枚の羽根が同じ形をしているのが特徴です。間もなく交尾ですが、写真は準備の段階でしょうか?

写真:ルリイトトンボ 層雲峡 6/22

イワツバメ その1

「イワツバメ」の集団が、干上がった小さな池で何やら啄ばんでいます。一体何をしているのでしょう???

写真:イワツバメの集団 層雲峡 6/22