松浦岳(緑岳)コース紅葉情報

 暑い下界とは打って変わって、大雪山の稜線では季節が順調に進んでいます。

 緑岳の登山コースでは、第一花畑・第二花畑・南沢斜面(通称「タスキの紅葉」斜面)で、ウラジロナナカマドの葉色が全体的に変わってきました。「色づき始め」と言えるほどではありませんが、明らかに紅葉へ向けて一歩進んだ印象です。

 平野部の予報では急激な冷え込みはなさそうに見えますが、ヒサゴ沼の野営指定地ではテントに霜が降りたという登山者からの情報もあり、下界とはかなり様子が違うようです。台風の接近や上陸などで暖気が入り込むと足踏み状態になりますが、紅葉は、今後の動向に目が離せない状況になってきました。

 

写真: 南沢上部(「タスキの紅葉」)斜面 緑岳稜線 8月22日

赤岳から白雲岳避難小屋

 旭川周辺ではお盆を過ぎても真夏日を記録するという暑さが続いていますが、大雪山の稜線ではすでに秋の気配が漂ってきています。

 赤岳の登山コースでは、第一花園や第三雪渓のウラジロナナカマドの一部で葉の色が変わっているものがあります。とはいえ、今後も気温は高めに推移する予報ですので、急激な色づきは予想しがたく、しばらくは様子見という感じでしょうか。

 一方、白雲岳避難小屋の水場では、雪解けが例年になく早かった影響もあって、水流がほとんどなく、溜まり水を根気よく汲んで利用するような状態になっています。縦走を計画している方はご注意ください。

 

写真:赤岳第三雪渓 白雲岳避難小屋水場 8月21日

北海沢

北海沢沿いでワタスゲがとてもきれいに咲いています。まさに今が見頃! 登山道から離れたところにあるので近くで見られないのが残念ですが、遠くからでもはっきりわかるほど真っ白で光り輝いています。

赤石川沿いの風景も秋らしくなってきました。北海岳方面に行かれる方はぜひ、ご覧ください。

写真:北海沢周辺、赤石川周辺 8/16

夏季観察会終了のお知らせ

8月3日から実施してきた層雲峡ビジターセンター夏季観察会「清流ニセイチャロマップ川で水中散策」ですが、8月12日をもって今季の催行を終了いたしました。

最終日の昨日も澄み渡る青空の下、気持ちよく大函とニセイチャロマップ川の水中散策を楽しむことができました。

センターに戻られた参加者の方々はみんな笑顔。「とっても楽しかった!」と、うれしそうに話してくださいました。

期間中、多くの皆さまにご参加いただき、御礼申し上げます。

次は秋の紅葉散策です! こちらもおすすめのプログラムですので、ぜひご参加ください。(10/5・6・12・13・14日実施予定。当日申し込みOKです。)

※詳しくはセンターHPのイベント情報「秋季観察会」をご覧ください。

写真:ニセイチャロマップ川 8/12

 

ニセイカウシュッペ山

昨年度は行くことができなかったニセイカウシュッペ山。今年、8月10日に登山口に至る町道の通行止が解除されたのに伴い、ニセイカウシュッペ山までのルートが通行可能となりました。入林届を見ると、開通初日から登りに来た方がたくさん。山の日の今日も、駐車場がいっぱいになるほどたくさんの方がいらっしゃっていました。

国道273号線から登山口までの道は、工事を行った町道の部分は幅も広くなり、整地されているため、問題なく通行することができます。ただ、ゲートから奥の林道と作業道の道は水が流れてできた溝による段差が多数あったり、路肩が崩れて道幅が狭くなっている箇所もありました。通行の際は、スピードを落とし、十分注意してお通りください。

登山道は一昨年の状態とあまり変わっていませんでしたが、樹林帯を過ぎた後、ササやハイマツの中を分け入っていく箇所があります。今日は、登山道上でクマの糞を複数見ました。親子グマと思われるヒグマ2頭の目撃情報も聞きましたので、行かれる際はクマ対策もお忘れなく。

※現在、林道のゲートは鍵がかかっていませんが、開けて通った後に必ず閉めてください。

写真:ニセイカウシュッペ山と茅刈別第三支川 8/11

山頂手前から見た大槍越しの表大雪 8/11

山頂まであと2㎞付近の登山道 8/11