黒岳より

登山道を登りながらだとまだそれほど紅葉してきたとは感じないけれど、黒岳五合目展望台から見上げる黒岳のウラジロナナカマドのくすんだ橙色の色づきが日に日に広がって少しずつ濃くなってきている。黒岳山頂から石室方向ではそろそろピークになりそうなくらい真っ赤に染まったウラシマツツジがエゾツツジの茶橙色・イワブクロの茶橙色・紫緑色・スゲの黄茶色などと広がっている。
昨日はここでナキウサギを久しぶりに間近で見られたけれど今日は声だけ。変わりにシマリスが動き回っていました。冬支度に忙しいのか最近ようやく少し姿を見られるようになった。今年はカラス(ハシブト?)が山の上にいるせいか?ホシガラスを見ていないなぁ。
写真:黒岳より。色づき具合わかりにくいかな?目で見ているとだいぶ色づいたなぁ~と感じるくらいです。

緑岳より

高原温泉を出発する時から時折うなるような風の音。花畑でも風がありもちろんガレ場・稜線でも吹かれ続ける。陽射しはあっても稜線寒かった!
樹林帯では足元の下草も見上げる木の葉も緑色。やや色がうすくなってきたかなと言うくらいで紅葉と言う感じはしない。見晴台を過ぎる頃からダケカンバの枝先にレモン色の葉がポツリポツリとある程度。
でも第一花畑から緑岳方向、ガレ場のタスキがけのようなウラジロナナカマドにくすんだ橙色・茶色・ちょっと赤めの色づきが見える。花畑周辺のウラジロナナカマドは、ほんの少し色づき始めた所もあるけれど、まだまだほとんど緑・黄緑色。チングルマの葉は暗い赤色がつき始めスゲもやや黄緑色なくらいで、花畑全体はまだ秋色と言う感じではなかった。
ほとんど下り坂ながら、ハクサンボウフウ・ミヤマアキノキリンソウ・チシマクモマグサ・ミヤマリンドウ・ヨツバシオガマ・ウメバチソウ・アザミ・タカネトウウチソウなど花も咲いていますが、今日はハイマツ帯のコケモモの実が真っ赤で多めで(ひっくり返すとまだ白い)とてもカワイイ。粒が大きめなような気がします。
写真:ガレ場よりトムラウシ方向。色づき具合がわかるかな???

雲ノ平

リフトから眺める黒岳のマネキ岩付近に、確か一昨日にはなかったウラジロナナカマドのくすんだ橙色の色づきが…山頂付近から眺める北鎮岳・凌雲岳の裾の色づきも「あれ?」ずいぶん色づきが広がった?石室管理の方「昨日一日でかなり色が変わった」とのこと。
ウラシマツツジの赤(赤紫・赤緑)色以外、チングルマ・スゲなどの色づきはまだそれほどでもなく、草紅葉は全体に淡く黄緑色。と言う感じですが、ウラジロナナカマドはくすんだ橙色や黄茶色、緑に赤紫色がのってるような色とか、色づき具合は暗いし部分的だけど「山全体に紅葉が始まりました」と言えそうな印象。
沼の平から眺める永山岳~当麻岳の裾も写真では暗くてわかりずらいけど黒岳同様くすんだ色づきが広がりつつある。これって早い???
写真:雲ノ平(こんな橙色はまだほんの一部)

エゾオヤマリンドウ

青空も束の間、一日はもたないようで裾合平に着く頃には山には雲がかかり始めました。裾合平から眺める旭岳の裾野や、大塚小塚も裾野もまだ、緑の濃淡に一部やや茶橙色がうっすら…と言う程度の色具合。チングルマの綿毛はまだ一面に広がっていました。
8/11から旭岳ロープウェイも再開しているので、姿見の池周辺遊歩道は賑わいを見せていました、ヨカッタヨカッタ。
写真:ちょっと下り坂ですがエゾオヤマリンドウと旭岳の噴煙。

秋へ

お昼頃の気温12℃よりは少し気温が上がってきましたが、それでも冷たい雨の降っている層雲峡です。さっきの雷雨は山の上では、アラレくらいにはなっているだろうか???
先日まではまだ全体に「色づきが始まりました」と言う感じではなかったけれど、今度山に行ったらどうだろう?「秋めいた」ではなく「秋になりました」かな???と思うここ数日のお天気です。
写真:少し前のチングルマの綿毛。この頃はどこへ行ってもチングルマの綿毛群落が広がっているなぁと言う印象だったけど、ソロソロそれも下り坂、綿毛も熟して白くカサカサになり始めています。