黒岳


 「今年は雪どうなの?」「花は例年より早いかなあ?」シーズンを前に、皆様からの問い合わせも増えて参りました。異常気象とかいろいろ言われる昨今、ますます山も読みづらく悩ましい限りであります。
 今のところ雪解けは順調です。7合目では毎日5cmずつ雪解けが進み現在は165cmに。9合目付近は標柱は全露出、標柱付近の登山道淵も一部出てきました(ほんの7mくらいですが)。山頂直下も、つづら折の登山道の1カーブ分が出ています。9合目は例年より雪解けが少し早いようです。雪層が薄くなり、マンホールのような丸い穴がいくつか出来ていました(地熱あるいは、雪解け水の流れによるものか)。ただ、マネキ岩付近の急斜面は雪が締まり、滑落の危険あり。しばらくは油断できません。
 黒岳中腹部や山頂石室周辺の積雪はおおよそ例年並で、石室は建物の半分くらいまでが埋雪。裏の冬期入り口は露出しているので、利用の際は掘り出す心配はなくなりました。
 写真:黒岳石室/(左)北鎮岳・(右)凌雲岳
                   6/2

大雪山・花の幕開けです

(その2)


 黒岳山頂からポン黒岳にかけてコメバツガザクラとウラシマツツジが咲き始めました。顔を寄せれば小さな小さな花、ガンコウランも。
 
 さあ、幕開けです。

 【開花状況】
(9合目)ショウジョウバカマ↑/(山頂~ポン黒岳)ウラシマツツジ↑、ガンコウラン↑、キバナシャクナゲ蕾、ミネズオウ蕾

 写真:コメバツガザクラ 6/2

起きたら

 一日の始まり、規則正しいお通じは気持ちがいいですよね。エゾモモンガも起きて(夜行性のため陽が落ちた頃にお目覚め)、巣穴から出るとまず排泄をすることが多いそうです。これはそのモモンガの糞。ちょうどごはん粒のような形で、食べたものがトドマツの葉だと、やっぱりトドマツのような匂いがします。
 さあさあ、すっきりしたところで今宵は何処へ?

 写真:オオバボダイジュの樹の上に(1/30)

1月の雨

 昨日は道内全般で気温が上がったようですが、層雲峡でも午後にはプラスに転じ、1月下旬にしてまさかの雨です。いつもは触ると氷のように冷たい木肌が、ほんわり暖かいのでした。
 こんな日にはと裏山へ行ってみると、案の定、斜面には大きな雪球がたくさん転がっていました。直径にして60cmくらい。湿った雪が斜面の雪をまくりながら転がっていく為、バームクーヘンのような層ができます。冷たいさらさら雪ではこうはいきません。よく現れるのは春先の頃。う~ん、それが厳冬期に見られるとは・・。

 写真:雪まくり(1/23)

ぶら~ん

(その2)

 こっちはまるで白い蛇。上手いこと枝にからまっていますねぇ。蛇が大の大の苦手の職員は、冬は蛇も冬眠中だからと一安心しているようですが、こういうのはいかがでしょう?
 その時の状況によって、雪もいろんな形に変化(へんげ)して面白いものです。ぜひ探してみてください。
 
 写真:雪紐(1/22)