ミネズオウ満開


 黒岳も春です。
 黒岳山頂からポン黒岳に向かう稜線、ミネズオウが満開になっていました。この苺ミルク色、ちょっとおいしそう。そして目を引いたのがウラシマツツジ。もう稜線の奥までウラシマ、ウラシマ、ウラシマ・・・。一見地味目な花ですが、今年は花数が多く当たり年かも。
 とはいえ、山腹はまだまだ雪に覆われています。山頂直下の急斜面には130mの雪渓があり、雨で堅く締まっています。ここは滑落注意。(今日、パトロールの方が雪切り作業をしていました)9合目はそれ以外は登山道が出ています。7合目から8合目までは、ほぼ全面雪。ルートがわかりづらい時期です。装備はきちんと備えてください。

【開花状況】
(9合目)ショウジョウバカマ○、エゾイワハタザオ○、ジンヨウキスミレ↑、エゾノハクサンイチゲ↑/(山頂~ポン黒)コメバツガザクラ○、キバナシャクナゲ○、ウラシマツツジ○、ミネズオウ○、メアカンキンバイ↑、ミヤマキンバイ↑、イワウメ1つ2つ開花

写真:ミネズオウ/後ろは北鎮岳
     (ポン黒岳にて 6/15)

キバナシャクナゲも

(その2)

 

 
 雫が重そう。
 キバナシャクナゲも開花です。

 写真:(雲ノ平にて) 6/15

コウライテンナンショウ


 子供の頃は、親しみを込めて‘蛇の花’と呼んでいました。
 ヌゥ~っと鎌首を持ち上げたようなその姿は、林床の薄暗さも手伝ってかなり怪しいカンジ。いったいどこが花なのかよくわからないところや、頭の縦縞と偽茎の斑模様なんかも、好奇心をくすぐる存在だったわけです。
 そして自分にとってこの植物が再び脚光を浴びるようになったのは、栄養状態によって性転換を成し遂げるという衝撃的な事実を知ってから。そう、球根が太ると雌株に、やせると雄株になってしまうのです。
 センターの裏にも、こそっとコウライテンナンショウが育っています。まだまだ小さな雄株です。転換する日が楽しみです。

 写真:コウライテンナンショウ 6/13

虫干し日

 


 久しぶりの青空。こんなスカッとした黒岳は久しぶりです。カビが生える前に濡れた登山靴も虫干しです。

 【7合目積雪】60cm


 写真:黒岳(5合目展望台より)
           6/10

山のスケジュール


 桜前線が黒岳にも到達し、5合目高松台ではチシマザクラが開花しています。カッコウも層雲峡を飛び越して行ってしまったのか、温泉街ではまだ鳴き声を聞いていないのに、山の上ではカッコウカッコウと気持ちよく囀っているようです。
 今年の山のスケジュールのご案内です。

【山】 黒岳安全祈願祭/6月27日(土)
【林道】高原温泉線/開通
    銀泉台線/6月19日(金)午前11時~
【山小屋】白雲岳避難小屋/6月20日(土)より有人管理
     黒岳石室/6月27日(土)より有人管理

 写真:ショウジョウバカマ(黒岳9合目)