赤岳~第三雪渓

「・・・雪がないー!」と思いました。
 もちろん第三雪渓斜面には雪渓があります。けれど登山道には雪がない。登り口に60mほど残るのみで、急登部分は雪渓が後退し、登山道が全部出ていました。そして、雪がとけた斜面上部にはエゾコザクラとキバナシャクナゲが満開(そこだけ)。今日の赤岳コースの中でいちばん花畑らしく見えました。
 赤岳山頂から北海平にかけては、エゾオヤマノエンドウが数輪開花。イワウメは赤岳山頂で数輪咲いていたくらいで、北海平では蕾ばかり。あと2,3日で咲きそうです。ただ花芽は少ない。昨年、一昨年と花が良かったイワウメ。今年は少し休みたい気分?

 【雪渓状況】
 (第四雪渓)中腹部の雪渓は消えそう。下部緩斜に50m。
 (白雲分岐下花の沢)分断されながらも200mの平坦な雪渓あり。ルート旗なし。視界不良時は道迷い注意。

 【開花状況】
 (第三雪渓)エゾコザクラ○、キバナシャクナゲ○、ジムカデ○/(第四雪渓)遠目にキバナシャクナゲ/(山頂)ウラシマツツジ、ミネズオウ、チシマアマナ、イワウメ・エゾオヤマノエンドウ蕾~開花、ホソバウルップソウ蕾

 写真:エゾコザクラがいっぱい(第三雪渓・6/22)

ナキウサギの・・・

 


 愛山渓の滝コースにありました。
 塵も積もれば山となる~。


 
  写真:ナキウサギの糞(6/18)

沼ノ平

 最高気温25℃。久しぶりの半袖です。
 昨日沼ノ平へ行きました。途中、ジュウイチ(カッコウ科)があんまりジュウイチッ・ジュウイチッと繰り返し鳴くのが可笑しくて、登山口を通り過ぎてしまうところでした。蚊の攻撃もかわさなければならないので、気が抜けないコースです。
 さて沼ノ平ですが、老朽化がすすんでいた湿原の木道も、去年の登山道整備で新しく取り替えられ、歩きやすくなりました。とくに半月湖の淵の木道は、雪の重みと老朽でバキバキと折れ曲がりヒドイ状態でしたが、半月湖の上を通るように新たにルートが設置され、これで沼に落ちる心配もナシです。
 帰りの滝コース、右にも左にもサンカヨウの花。このコースならではです。
 
 【登山道状況】沼を過ぎると乗越までは、いくつか小さな雪渓あり。登山道に雪解け水が流れているので防水対策を。三十三曲がりコースは登山道に雪なし。滝コースは村雨の滝付近に硬い雪渓が数メートル。沢沿いに数メートルの雪渓が2、3箇所。

 【開花状況】
 (沼ノ平)ショウジョウバカマ、エゾコザクラ、チングルマ3つだけ開花/(当麻乗越)イワウメ、キバナシャクナゲ

 写真:半月湖(6/18)
    ステップできました

ピウケナイ沢

(その2)

 ピウケナイ沢です。
 ドウドウと雪解け水が流れ込むその川底に、古の遺物のように沈む蛇カゴ・・・。雪渓もすでに落ちているので、通過するなら水の中を渡るしかありません。流れに勢いがあるので、ふくらはぎ位まで水がせり上がってきます。長靴でギリギリ。昨日は蛇カゴよりもやや上流の、いくらか浅そうな場所を選んで渡りましたが、それでもストックで支えないと足元を取られそうでした。
 
 【雪渓】ピウケナイ沢の両岸には急な雪渓が付いています。裾合分岐までは雪渓と歩道が交差するので歩道の入り口を確認しながら。分岐近くには150メートルくらいの雪渓があります。

 写真:ピウケナイ沢(6/18)

黒岳

 登山道でないところは雪渓がとけているけれど、登山道は雪。黒岳7合目から9合目下まではちょうどそんな状態で、まだ9合目下までは、途切れながらも大半が雪渓歩きになります。60メートルくらいの急な雪渓が2ヶ所。ほかは分断されてきましたが、小さくても急な箇所が数ヶ所あります。岩と岩の間は雪渓が薄くなっているので踏み抜きにも気を使います。足元がズルズル滑って歩きにくく、昨日は下山で結構くたびれました。足元の装備はしっかりと。
 9合目から山頂までは雪渓を2ヶ所残すのみです。うちひとつはマネキ岩付近の雪渓。今まではショートカットが可能でしたが、潅木類が出てきたので登山道に沿ってルートをとります。50~60メートルの斜めトラバースがあります。
 9合目ではジンヨウキスミレの開花が進んできました。エゾノイワハタザオも淵を飾っています。それから、日に日に膨らむクロユリの蕾チェックも欠かせません。

 写真:黒岳9合目マネキ岩付近 (6/17)
     登山道の淵が見え始めてきました。
     雪渓トラバースはこの下に。