根雪へ

 ストーブにはとっくに火を入れました。雲を払い、顔を見せた頂ががっつり白くなっています。紅葉に彩られていた頃とは180度違う厳しい姿が目の前にあります。この雪はもう解けきることもなく、根雪になりそうです。昨日は5合目まで降雪がやってきました。
 陽は射しても寒々とした空です。今朝はホシガラスの声がそれをいっそう強調しているようでした。

 写真:黒岳7合目(10/6)

双槍峰

 晴れたと思ったら土砂降り。天気が落ち着きません。今日は外を歩いていても合羽が手放せない。明日の午後から寒気がやって来るそうで、山はまた白くなるのでしょうか?
 峡谷は黄色がまたいっそう増しました。今日は双槍峰からの一枚です。

 写真:双槍峰 (10/3)
    /温泉街より旭川方面に約3km

残月峰

 今日の残月峰。国道からの眺めです。時間帯や日の射し方によっても雰囲気が随分と変わって見えます。
 中腹部にはまだ緑色も目立ちますが、石狩川沿いや絶壁上部は色付きが進んできました。
 
 写真:残月峰看板前より撮影
    /温泉街より旭川方面に約1km
              (10/1)

紅葉谷

秋の日はつるべ落としといいます。朝日は5時半前にそそっと顔を出し、夕方の帰り道はすっかり暗くなってしまいました。明日になればまた暦を一枚めくらねばなりません。
 層雲峡の紅葉は日に日に色付いてきました。どうしてこんな所に根を下ろせるのかといつも感心するのですが、国道を挟む両手の絶壁にはダケカンバを始めとし、シナノキ、イタヤカエダ、カツラなどが岩肌を黄色く覆い始め、ハウチワカエデやエゾヤマザクラ、絡みつく山ブドウらが所々に紅を添え。スピードを出して通り過ぎてしまうにはもったいない。
 紅葉谷入り口付近も見上げれば、光を透かしたハウチワカエデの一枚一枚が赤い血潮のよう。10月上旬、層雲峡は紅葉狩りに良いシーズンを迎えます。

 写真:紅葉谷入り口(9/30)

小屋閉め

山の頂がまた白くなりました。黒岳石室は今日で小屋閉めです。明日からは無人の避難小屋になります。6月初め、屋根の下まで雪に埋もれていたのが、ついこの間のような気もするし、随分前だったような気もします。
 紅葉も山麓部へと下りて来ました。5合目展望台から望む黒岳は気持ち良いくらい葉を落とし、樹木の褐色の枝が複雑に伸びている様も面白いものです。見頃は3合目から4合目付近。ロープウェイの車窓から見下ろすと、ダケカンバで埋め尽くされた森林に黄葉が広がります。嗚呼、その奥行きに吸い込まれてしまいそう。

写真:黒岳5合目下(9/27)