クモイリンドウ


 小泉平~白雲岳避難小屋周辺ではクモイリンドウの花が咲いてきました。まだ蕾も多く当分の間は楽しめそうです。稜線の花は、ほぼ終わってきましたが小屋周辺の湿地ではチシマノキンバイソウ、トカチフウロ、アオノツガザクラ、ヨツバシオガマなど小規模ですが群生していました。白雲岳避難小屋周辺では、まだ花のシーズンといえるぐらいの群生と種類があり、今日のコース中で一番見ごたえのあるポイントでした。

【ヒグマ情報】
 8月10、11日に白雲岳避難小屋周辺の登山道沿いで、親子グマが目撃されました。見通しのきかないところでは十分注意しながら通行してください。

写真:クモイリンドウ(白雲岳避難小屋 8/12)

高原温泉沼巡りコース一時閉鎖

8月7日高原温泉沼コースの大学沼周辺で登山者がヒグマと遭遇。音を出すなどしてヒグマを遠ざけようとしましたが無反応だった為、同町の関係機関は危険と判断し高原沼コースの一時閉鎖を決めました。
 大学沼周辺では7月下旬からヒグマの目撃情報が頻繁にあり、晴れていれば常に2~3頭が活動しています。今後の沼コース開放についてはヒグマの活動状況を十分検討して判断いたします。(問い合わせは上川町役場 01658-2-1211)

写真:ヒグマ出没注意の看板

浮島湿原

浮島湿原はアカエゾマツなどの針葉樹林に囲まれた標高約870mにある湿原で、周囲約3km、大小70以上の沼が点在する山地湿原です。花の時期としては6月~7月下旬という事もあり、この日の湿原コースで見られる花は随分と限られていましたが、長雨の影響なのかエゾノヒツジグサを見るには丁度良いタイミングでした。中にはまだ蕾のものも多かったので、ここ数日はまだ楽しめそうです。

【開花状況】
エゾノヒツジグサ○、トキソウ○、コガネギク○、タチキボウシ○~↓、ホソバノキソチドリ↓、モウセンゴケ、ツルリンドウ

写真:水面に映る雲とタチキボウシ(東大沼周辺の沼 8/8)

緑岳第2花畑

緑岳第2花畑のチングルマが最盛期となりました。第2花畑看板付近からハイマツ帯手前までの約500m間ではチングルマが草地一面に群生していました。今年の第1、第2花畑周辺は冬期間の風向きの関係でかなりの積雪があり、いつまで残雪があるのか予想もつきませんでしたが6月、7月の長雨の影響で雪解けは、随分と進み、ここ5年間と比較してもほぼ平年並みの雪解けとなりました。

【開花状況】
(第1花畑)チングルマ○~↓、ミヤマリンドウ○、エゾコザクラ○、アオノツガザクラ○、ヨツバシオガマ↓、エゾノツガザクラ↓(第2花畑)チングルマ◎、アオノツガザクラ◎、ミヤマキンバイ○、エゾコザクラ○(緑岳山頂直下)チシマギキョウ○

写真:チングルマ群生地 (第2花畑 8/6)

稜線の花

赤岳山頂から小泉平にかけて、少し前までは随分と花盛りだと思っていたのに登ってみると、稜線上の花は少しまばらになっていました。エゾツツジ、イワブクロ、コマクサは少し元気がありませんでしたが、紫色の大きな花をつけたチシマギキョウは遠くからも判るぐらいの存在感でした。稜線に咲く花は下降気味になりますが、雪解けの遅い雪田では、これから花の時期となります。

【開花状況】
(小泉平~白雲岳避難小屋)チシマギキョウ○、タカネツメクサ○、エゾツツジ○~↓、キバナシャクナゲ○、ハクサンイチゲ○、チシマノキンバイソウ○、タカネオミナエシ↓、クモイリンドウ1輪開花

写真:チシマギキョウと白雲岳(小泉平 8/6)