星とニホンザリガニ

 紅葉谷もこのところの風雨に叩かれ、丸裸の山葡萄からはたわわに実った藍色の実が丸見えです。今日はニホンザリガニを探しに紅葉谷へ行きました。
 以前、護岸工事を行った沢におけるザリガニの生息状況を確認するのが目的です。その結果、今回下流域では確認できませんでしたが、上流部での生息を確認することができました。また、小さな個体が確認できたことで、繁殖がまずは行われているということがわかり少し安心。
 浅い水底にはカツラやイタヤカエデの葉がたくさん落ちていました。その黄色いイタヤカエデの葉の形がまるで星のようで、そういえば今日はオリオン座流星群が極大になる(と予想されている)んだっけと思い出し、この先も彼らの姿を見られることを心から願いました。

 写真:ニホンザリガニ
      (紅葉谷 10/21)

ラッティングコール

 「フィーヨー・・・フィヨーッ・・・」と、日も暮れた谷間を越えて今年もまたこの声が聞こえてきます。これは秋になり発情期に入ったエゾシカのオスが発する声で、なわばり主張や自己アピール等の意味があります。そしてこれがまた何とも言えず物悲しげで、秋の深まりというより冬の始まりを連想させるような声なのです。
 他のオスとのなわばり争いに勝ったのでしょうか?それとも幾度かの争いに興奮しているのでしょうか?勇ましくも哀愁漂う鳴き声が一日の終わりとともに夜に吸い込まれていくようでした。

 写真:エゾシカ(メス)
      紅葉谷 10/18

発電所のカエデ

 8月下旬から色づき始めた大雪山の紅葉も1ヵ月半をかけて、麓の温泉街を過ぎようとしています。そんな中、今もっとも色づいているのは国道39号線沿いの層雲峡発電所周辺です。発電所周辺は、毎年きれいなハウチワカエデの紅葉が見られることから隠れた名所と言われ、早朝から観光バスなどが頻繁に停車して観光客を喜ばせている場所です。今朝も見事な色をしたカエデを見ることが出きたので、通りがかった際はカメラ片手に停車してみてはいかがでしょうか。

写真:層雲峡発電所周辺のハウチワカエデ (10/15)

黒岳5号

 



 お台場のガンダムほど大きくないけれど・・。

 



 写真:「ゆけ!黒岳5号!」(どこへ?)    
     
    5合目の積雪/30cm(10/12)

台風去って

 今朝は車の窓の霜取りから始まりました。台風が過ぎ、層雲峡の最低気温はマイナス2℃。日陰の水溜りには氷が張り、数回目(?)の降雪を迎えた大雪山は真っ白で、すっかり冬山の様相です。
 積雪は5合目で15cm~20cm、7~9合目で50~60cm、9合目山頂直下で60~80cm、山頂周辺で15cm、ポン黒岳~石室までは吹き溜まりが多く50~70cm(10日午前10時)。
 7合目リフトで、石室の後片付けを終え、ちょうど下山してくる管理人とすれ違いました。彼の踏み跡がなければ登るのにもっと難儀をしたはずです。下山した管理人の代わりに、山頂から石室に向かってキツネの足跡がてんてんと続いていました。それは厳しい季節を生きようとする野生の力強い足跡でした。

 写真:黒岳山頂(この足跡はヒト)10/10