赤石川

北海沢の徒渉点は今日現在、雪渓に覆われており、雪の上を歩いて対岸に渡るようにルートが付けられています。一方、赤石川にはスノーブリッジが架かっており、上流側からブリッジが崩壊ししつつあり、崩落部の縁を回って歩くようにルートがつけられています。天候によってはここ数日で崩落する可能性がありますので、ご注意を。

写真:赤石川徒渉点に架かるスノーブリッジ

キバナシャクナゲ群生

黒岳石室周辺では、雪解けしたばかりの草地でキバナシャクナゲが群生していました。これから徐々に雪解けが進んだところでは、このような光景が至るところで見られるようになりそうです。

【開花状況】(黒岳9合目)カラマツソウ○、ハクサンチドリ○、ミヤマキンポウゲ○、クロユリ○、ウコンウツギ○/(山頂~ポン黒)メアカンキンバイ ○、イワウメ○、コマクサ○、ミヤマキンバイ↓、エゾツツジ蕾/(石室)キバナシャクナゲ○、エゾコザクラ○、エゾツガザクラ○、チングルマ○

【登山道上の雪渓状況】(黒岳7合目)約12、73、20、3mと4つに分断されて残っています。(黒岳8合目)約3、7、6mと3つに分断され残っています。*雪質はかたく縁側が氷になっているので、かなり滑りやすい状態です。

写真:黒岳石室周辺のキバナシャクナゲ (7/6)

赤岳雪渓・開花状況/コマクサ

(その2)


 長い第一花園の雪渓は4つに分断され、雪解けが進んだことがわかります。それでも斜面のトラバースには気を使う。ここでは絶対転倒したくない!「転倒→滑落」の図式が容易に想像できるから。
 見晴台から第2花園入り口までは、雪解け水がジャブジャブと流れ込み、泥んこ状態。ぬかるみを避けて植物帯を踏みつけるような事はしないで下さい。靴が汚れたら洗えばいいのですから。第2花園、奥の平にはそれぞれ100m位の雪渓があります。花はもう少し雪解けが進んでから。
 コマクサ平では、コマクサの開花が始まりました。まだ大半が蕾ですが、来週10日前後には群落が見れそうです。
 第3、第4雪渓にも雪渓が大きく残り、登山道を覆います。雪質は「カチカチ」まではいきませんが、堅く締まり足跡が残らないくらい。特に下りは要注意。
 高山植物の種類数では大雪一。山頂から小泉平周辺にかけては、満開のイワウメに加えてホソバウルップソウやタカネスミレが咲き始め、稜線は麗しの季節に突入した模様・・。

【開花状況】
 (コマクサ平)コマクサ蕾~開花、イワウメ○、ミネズオウ○/(第4雪渓)キバナシャクナゲ○/(山頂~小泉平)ホソバウルップソウ○、メアカンキンバイ○、イワウメ○、エゾオヤマノエンドウ○、タカネスミレ蕾~開花、エゾタカネツメクサ↑、 

白雲小屋幕営地

(その3)

白雲小屋幕営地の様子です。
 まだ雪渓に覆われています。淵のベンチが現れましたが、地表面は雪解け水でぬかるみ、現在幕営は不可。テントを張る場合は、写真のように雪渓の上に設営することになります。詳細は白雲小屋にてお尋ねください。

 写真:白雲岳避難小屋幕営地 (7/2)

ホソバウルップソウ

(その4)

誰もいない広い広い高根ヶ原。そこに立ったとき、思わず「おお~!」と唸っていました。
 ホソバウルップソウが満開になりました。

 【開花状況】(高根ヶ原分岐)ホソバウルップソウ○、エゾノハクサンイチゲ○、チングルマ○、キバナシオガマ○、メアカンキンバイ○、ミヤマキンバイ○、イワウメ○

 写真:ホソバウルップソウ
   (高根ヶ原分岐 7/2)