黒岳九合目

黒岳九合目のウコンウツギ・チシマノキンバイソウの群落です。残花もあるものの、十分に見ごたえのある九合目です。七合目~八合目にかけては、雪解け後のためお花はまだ早い感がありますが、これから徐々に咲いてくると思われます。

【開花状況・黒岳】ウコンウツギ、エゾヒメクワガタ、カラマツソウ、チシマノキンバイソウ、トカチフウロ、ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲ、モミジカラマツ、ヤマブキショウマ、イワギキョウ、エゾイワツメクサ、エゾツツジ、コマクサ、メアカンキンバイ等

【雪渓状況・黒岳】黒岳七合目~八合目にかけて数ヶ所の雪渓が残っています。
 4箇所程度ですが、距離も短いものであり、そろそろ消雪しそうです。しかし、まだまだ雪解け後の悪路や、下りは要注意です。

 写真:黒岳九合目7/14

赤石川

7月14日現在の赤石川の状況です。写真の通り、まだ雪渓の上を渡ることが出来ます。但し、スノーブリッジのような形になっており、天候の状況によっては、いつまで雪渓上を渡れるか微妙なところです。既に、雪が落ちて蛇カゴ(雪渓がなくなりますと、この上を渡っていただきます)も見えはじめていますが、近日中に、安全のため雪切を行う予定です。通過の際は、十分注意して渡って下さい。

 写真:赤石川7/14

北鎮岳分岐下雪渓

北鎮岳分岐下の雪渓です。6/28の状況とさほど変化はありません。下部(黒岳側)と上部(分岐下)は、やや雪解けが進んでいますが、全体的にはまだ、150m程度の雪渓です。
 本日、7/14は気温も高く、雪面が凍りついている場所はありませんでしたが、天候の状況によって、アイゼンが必要な場合もまだあります。十分注意して登って下さい。

 写真:北鎮岳分岐下にて 7/14

黒岳石室~雲の平

雲の平周辺の状況です。全体的にはお花のピークは過ぎてきました。但し、石室から向かう周辺では、写真の通りまだまだ群落が形成されている場所もあります。
 キバナシャクナゲ、エゾコザクラ、ミヤマキンバイ、ミネズオウウ、エゾノツガザクラ、チングルマなどが所狭しと競いあって咲いていました。お早目の山行をオススメします。

写真:黒岳石室から雲の平へ 7/14

ユニ石狩岳

登り約3時間程度で、途中、巣穴が多く残っている「鳴兎園」で、ナキウサギの姿を観賞しながら、岩や樹木が堆積している「大崩れ」「小崩れ」、ここを通過後、登山道に出る。

 お花も、ミヤマハンショウヅル、ヒメイソツツジ、ハクサンチドリなどが咲いており、飽きのないコース。やがて、円形の丘が見えてきますが、この丘が十石峠。ここからは、ニペソツ山をはじめ、ウペペサンケ山、クマネシリ山群などが望め、眼下には、樹海の広がりが素晴らしいです。

 さらに、十石峠から急登を、コマクサやエゾツツジ、イワブクロの小群落を楽しみながら、約1時間でユニ石狩岳へと到着になります。このコースは、お花も30種類以上あり、またナキウサギも時折みられ、十石峠・ユニ石狩岳からの山容も見ごたえがあります。

 途中、雪渓が中小に分断されて4箇所あり、雪渓の始まりと終わりは、若干凍りついているところもあり、要注意です。

【開花状況】
エゾノレイジンソウ、ギンリョウソウ、ヒメイチゲ、ウコンウツギ、ハクサンチドリ、イワブクロ、コマクサ、エゾツツジ等々

 写真:ユニ石狩岳へ 7/11