北鎮岳分岐下

北鎮岳分岐下の雪渓の確認をしてきました。想像以上に雪渓が多く残っていました。大まかな距離にして150m程度ですが、雪渓の登り始め(黒岳側から)と中間の一番起伏が大きい場所は、雪面が凍りついている所もあります。大変滑りやすくなっていることと、濃霧時などは十分な注意が必要です。
 黒岳石室を出て、雲の平~お鉢平展望台コースは早くもチングルマやエゾツガザラが群落を形成しており、とても見ごたえのある風景となってきました。

【開花状況】~黒岳石室周辺から北鎮岳分岐下
 キバナシャクナゲ、エゾコザクラ、チングルマ、ミヤマキンバイ、メアカンキンバイ、コメバツガザクラ、エゾツガザクラ、タカネスミレ、ミネズオウ、イワヒゲ 

写真:北鎮岳分岐下、雪渓の中間地点から(奥はお鉢平)6/28

山開き

今日は山開き。恒例行事前の情報提供にと昨日は赤岳に登ってきましたが、山頂に着いてみると山の上はもう花盛り。チョウノスケソウ、ホソバウルップソウなどが咲き、なかでもタカネスミレ、イワウメは最盛期といえるほど周辺一帯に群生していました。このような早い時期からの開花については、5月下旬からの連続した好天の影響といえそうです。しかし、もともと雪の少ない稜線は別にして赤岳コースでは、まだ多くの雪が登山道上に残っており、場所によっては例年よりもかなり多くの残雪があるので、そういった場所の植物の開花は、例年よりも遅れることが予想されますので、これから登山される方は細かいチェックが必要になります。

【赤岳山頂~小泉岳の開花状況】

ミネズオウ、タカネツメクサ、チョウノスケソウ、ホソバウルップソウ、タカネスミレ、ミヤマキンバイ、エゾオヤマノエンドウ、エゾコザクラ、キバナシオガマ、ミヤマアズマギク、ハクサンイチゲ *高山帯の稜線(主に黒岳、赤岳、緑岳)の花は例年より10日ほど早いですが、全ての花に共通するものではありません。

【雪渓状況】コマクサ平周辺以外の登山道上は全て雪特に第3雪渓は、急斜面で雪面が凍りついている箇所があるので 注意が必要

写真:小泉平から見た白雲岳 6/26

ダーッシュ!

春先に気温が低く、雪解けも遅かったので、この雪はいつ解けるのだろう?ホントに花は咲くの?と、心配していたのがウソのように、六月に入ってからの好天と高温で、稜線の花たちは猛然とスタートダッシュをかけはじめました。
 強風のなか、緑岳の山頂から小泉岳へ向かうと、あっちこっちにウルップソウが!すでに満開状態の株もあります。板垣分岐からさらに進むと、チョウノスケソウがチラリ・ホラリ……どころかドーッと咲いていました。まだ蕾は多いものの、これも満開間近の状態です。風衝地好きな人はお早めにお出かけください。

【雪渓状況】登山口~見晴し台:数カ所残雪あり第一花畑~エイコの沢ガレ場:雪原続くが、ハイマツ帯で分断されつつあり、コンパスで直進は不可。

【開花状況】登山口~山頂:メアカンキンバイ・イソツツジ・コメバツガザクラ・ミヤマキンバイ・イワウメ緑岳~小泉平:イワウメ・ホソバウルップソウ・チョウノスケソウ・エゾオヤマノエンドウ・チシマアマナ・ミヤマキンバイ・タカネスミレ

写真:チョウノスケソウの群落を背に咲くホソバウルップソウ

赤岳の開花状況

22日の赤岳コースでは、例年より随分と花の開花が進んでいました。第1、第2花園はさすがに一面雪でしたが、コマクサ平から山頂にかけては思っていた以上に花が咲いていたので、嬉しいというより、思いもよらないほど早い開花状況に、焦りすら感じながら山頂まで登ってきました。

【雪渓状況】コマクサ平など一部登山道が出ているところはありますが、全体的にはほぼ一面雪です。

【開花状況】コマクサ、ミヤマキンバイ、メアカンキンバイ、イワウメ、ミネズオウ、チングルマ、キバナシャクナゲ、チョウノスケソウ、ホソバウルップソウ、タカネスミレ

お鉢開き

ここのところの晴天続きで雪解けがどれくらい進んだのかを確認しに、お鉢平展望台まで。十日ほど前に見たときは全面雪に覆われていたのですが、今回は高いところから少しずつ雪が解けていました。赤石川源流部の水脈の上にも亀裂が入り、いよいよ「お鉢開き」?
 登山道の状況
黒岳七合目~山頂:部分的に夏道が出ている箇所はありますが、大半が雪に覆われており、雪上歩行ができる登山者以外は、入山をひかえた方がいいでしょう。黒岳山頂~石室:ポン黒岳下から石室にかけて雪原になっていますが、ほぼ夏道がでています。
石室~お鉢平展望台:大きな雪原が二カ所と、展望台下の雪田が大きく残っています。
 開花状況 すべて「咲き始め」~「↑」
黒岳斜面:エゾイワハタザオ(山頂下)・ショウジョウバカマ
山頂~お鉢平展望台:キバナシャクナゲ・メアカンキンバイ・イワウメ・ミネズオウ・エゾノツガザクラ写真:お鉢平展望台から間宮岳方向