新しい年

明けましておめでとうございます。魅力あるセンターを目指し職員一同邁進して参ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

おかげさまで無事に新しい年のスタートを切ることが出来ましたが、初仕事はもちろん除雪から。しかもたっぷり6日分!元旦から連日大雪です。12月の少雪はもう過去のオハナシ。層雲峡の積雪は88センチ(12:00の値)になり、平年値をあっという間に超えてしまいました。さあ、溜りに溜まったこの吹き溜まり、いったいどこから手を付ければよいのやら。ただひたすらスコップを握り、宙へと振り投げるのでした・・・。(フ~)
 さて、今週の土曜日からまた冬の観察会、スノーシュートレッキングが始まります。今回は紅葉谷を計画しています。動物たちの痕跡や凍りついた紅葉滝など冬の森の姿を観察します。どんな宝物が見つかるでしょうか?どうぞお楽しみに~。
(只今スノーシュートレッキング申し込み受付中です。詳細お問合せください)

写真:「意外と知られていない?」
    センター正面に本物の柱状節理を展示しています。
    冬はかわいい雪帽子姿に (1/6)

コアカゲラ

シマエナガの群れに混じって、見かけない鳥の姿がありました。枯れ木をコツコツ突付きながら飛び回り、キツツキには間違いないのですが、アカゲラにしては小さいし、コゲラであれば頭のてっぺんは赤くない・・・。
 頭の中の図鑑をペラペラめくり、コアカゲラだと思い当たりました。層雲峡の周辺で見るのは初めてです。コアカゲラはおもに道東に分布し、他の地域では稀な鳥です。年の瀬に幸運でした。教えてくれたシマエナガにも感謝しなければなりません。冬のバードウォッチングにまた楽しみが増えました。

【休館日のご案内】
 明日より年末年始休館となります。新年は6日より通常開館いたします。皆様良いお年をお迎えください。

 写真:コアカゲラ・雄
    (層雲峡 12/29)

知床連山

昨日、晴れ間を縫って黒岳へ上がりました。すでに先発隊の足跡が付けられていたので、その分稼ぐことが出来たとはいえ、膝上までの吹き溜まりラッセル当たり前、アイスバーンの斜面ありで、慎重に進みました。
 山頂からは羅臼岳を始めとする知床連山がはっきり見えました。条件が良ければ望むことはできるのですが、こんなに近くに見えたのは初めてです。よほど空気が澄んでいたのでしょう。
 ところで、遠くのものが近くに見えるときは天気は下り坂といいます。気圧の谷が接近してくると、大気の状態が不安定になって大気の対流が起こります。その為、溜まっていた靄などが拡散されて薄くなり、視界が利くようになるからです。
 ポン黒岳からのっぺりと雪を被った北鎮岳を見渡すと、眼下に石室の屋根が小さく見えました。山頂から稜線一帯はアイスバーン状態でガッチガチ。北鎮岳まで一気に行けそうな錯覚を起こします。けれど、天候の悪化は証明済み。頭上にはいかにも怪しい高層雲が広がり始めました。知床連峰をお土産に、雲ノ平で引き返すことにしました。

 写真:知床連山(右端が羅臼岳、左端が硫黄山)
                 12/26

続・テンが来た

夕方仕事から帰り、家の除雪を済ませくつろいでいると、ガサゴソと何かが壁を伝うような音が聞こえてきました。屋根の雪が落ちてきたのか、それともノネズミかと別に気にも留めなかったのですが、翌日その正体が明らかになり思いがけず興奮しました。
 やはり同じような時間帯でした。今度はガリガリと玄関のドアを引っ掻くような音がするので、不思議に思い灯りを点けるとそこにいたのはエゾクロテン。 「!!!」 窓の外と内で目が合い、テンはちょこんと後肢で立ち上がると素早く走り去ってしまいました。
 エゾクロテンは樹に依存した生活をし、北海道の森林に広く生息しますが、用心深く滅多に人前に姿を見せることはありません。その為、生態や行動についてまだわからないことが多く、謎めいた動物です。足跡は森を縫うようにしてそこかしこに見つけられるのに、姿は見えない。だから余計に会いたい。そう、テンはそんないきものなのです。
 おまけがもうひとつ。夜中、布団に入り眠りこけていると、またもやガサゴソ動き回る音がします。寝ぼけ眼で目をやると、窓枠にテンが座っているではありませんか。でもここは2階。垂直な壁をどうやって登ってこれたものかとびっくりしましたが、木登りの得意なテンのことですからこれくらいはお手の物なのでしょう。翌朝庭はテンの足跡でいっぱいでした。

写真:エゾクロテン(12/22)

キャンドル作り

今日は層雲峡子供会のクリスマスパーティーが開かれ、センターでクリスマスキャンドル作りを行いました。今回はパラフィンをお菓子の型に流し込んで作ったものと、蜜蝋を使ったものと2種類を作成しました。蜜蝋のほうは、溶かした蜜蝋に芯となる紐を繰り返し浸し、好みの太さにしていくのですが、十人十色、それぞれ個性があってとても味わいがあります。なかにはまるでエビフライのようなものも・・・。蜜蝋の甘い匂いが漂う賑やかなひとときでした。

写真:蜜蝋キャンドル(12/19)