紅葉谷

日中にかけて気温がぐんぐん上昇し、お昼現在0℃となっています。(早朝は-13℃)風もなく穏やかな天候、紅葉谷の下見に行ってきました。思っていた通り、雪が少ない・・・。春のような紅葉谷でした。念には念を入れて、鈴を鳴らしながらの散策でしたが、起伏のある場所ではスノーシューの刃が効かないほど滑りやすくなっていました。写真は、終点の紅葉滝付近の氷の造形・・・。この暖かさで、写真の通り解け気味の氷です。透きとおっていて、とても綺麗な光景でした。まだまだ気温が上がる予報です。山に入られる方は十分に気をつけて入山して下さい。

写真:紅葉滝の氷の造形 2/17

キタキツネ

真冬に発情期を迎える「キタキツネ」のつがいです。左側のキツネがやや大きいため雄、右が雌と思われます。雄は何やら威嚇をしていますが、近くにカラスが数羽寄ってきています。シッポを雌に絡ませながら、その身を守ってあげているのでしょうか?写真ではわかりずらいかもしれませんが、雄の右手をご覧ください。実は、先がないのです・・・。自分が狙われているとも知らず、懸命に雌を守っています。このキツネは、夏頃から民家に姿を見せるようになっていましたが、右手がないにもかかわらず懸命に餌を採り続けていました。冬を越すことはかなり難しいだろうと思っていましたが、何とカップルとなってまた姿を見せてくれました。通常であれば、春頃に雌は出産となりますが、これからが大変です。子が生まれると、餌の確保は右手が効かない雄の役目です。子ギツネに狩の練習も待っています。どんな形で右手を失ったかはわかりませんが、何とか頑張って生きていってほしいと願っています。

写真:雌を守る右手が不自由な雄ギツネ 2/14

黒岳五合目駅舎前

黒岳五合目駅舎前です。例年、いつもの場所にできる雪庇の様子です。積雪の状況や風の強さ、方向などによってその形も大きく変化しますが、昨年(比較資料は2/11)と比較すると、その大きさがかなり小さいことがわかりました。温泉街も昨年と比べると、気象庁の積雪深データで昨日の段階で30cmも少ない統計でした。今週は、最高気温がプラスの予想が出でいます。さらに、積雪が減っていくことが予想されます。低地の森をスノーシューで散策していても、やはり積雪が少なく歩きづらい箇所があります。相変わらず動物の姿も見かけませんが、この積雪の状態と何か関係あるのかもしれませんが・・・。先日、センターに来られたお客様も「今年は動物はどうしたのでしょうか?」と、毎年北海道に動物の写真を撮影に来られる方からの「おたずね」もありました。

写真:黒岳五合目 雪庇 2/15

石垣山スノーシュー講座

本日、ビジターセンター講座「大雪山麓を歩く~石垣山」が行われました。数日前には、暴風雪という天気予報が出ていましたが本日の天気は時々日も差す日和でした。愛別町にあるこの山は、層雲峡峡谷でお馴染みの柱状節理が見られる場所です。しかし、その歴史は古く数十万年前の東山の噴火がもたらしたものです。歓声とともに見上げる岩壁は風化が進み、樹木が根を張り、途方もない歳月を思わずにはいられません。

写真:石垣山 柱状節理前で 2/13

エゾリス

森の中を散策していると、エゾリスに出会いました。頭上から雪が落ちてきたところ、そっと上を見上げると樹上にポツンと座っていました。エゾリスは樹上で活動することが多いですが、まれに地上を疾走している時もあります。冬眠はせず、秋に隠しておいたクルミなどや木の実・冬芽を食べています。エゾシマリスよりも大きく、体重は大きいもので300gもあります。(エゾシマリスは約100g程度です)冬は朝の内だけ活動して、あとは巣で眠っていることが多いようです。

写真:エゾリス 上川町 2/11