春はまだまだ先です

ここ数日、日中の気温が上がったため「ネコヤナギ」もとうとう芽吹きました。ですが・・・早朝の雪でヤナギ全体に雪が被ってしまいました。平地では春の足跡は着実に近づいてはいるものの、ここ大雪ではまだまだ先のことです。例年通りとなると、黒岳の積雪が増える時期は、これから3月~4月にかけてになります。過去約20年間をさかのぼっての記録も、黒岳七合目で最高積雪量に達したのは、20年間の内何と半分近くも4月という記録なのです。(残りは3月です)*只今の積雪量黒岳七合目330cm 旭岳290cm 層雲峡最深積雪93cm(昨年同時期 黒岳290cm 層雲峡96cm)*黒岳・旭岳・気象庁HPより山はまだまだ真冬です・・・。

写真:雪を被ったネコヤナギ 上川町 3/5

ねぐら?

鳥のねぐら?らしき穴が・・・。中には「シナノキ」のものと思われる実が数個・・・。果たして鳥の正体は・・・。この穴はまた使ってくれるのでしょうか??? 

写真:シナノキの実が入った鳥のねぐら?  上川町 3/3

イスカ

森の中を散策中、松ぼっくりが地面に数個落ちていました。上を見上げると、「イスカ」がいました。冬鳥で、群れで行動しています。スズメよりも若干大きく、くちばしがわん曲していて先端が交互しているのが特徴です。写真はメスの「イスカ」ですが、オスは全体的に赤黒いです。残念ながらオスは撮れませんでしたが、この日は5~6羽ほどの「イスカ」が種子を啄ばんでいました。ギンザンマシコのメスによく似ていますが、写真を持ち帰り引き伸ばしてみて、くちばしの特徴からようやく「イスカ」とわかりました。

写真:イスカ(メス) 上川町 3/3

カエデシロップ

今朝の層雲峡は、冷え込みが厳しい(-20℃)快晴の日和。日も徐々に長くなり植物の活動も活発になってきます。春が近づくと木々たちも眠りから覚め、根から水を吸い上げます。吸い上げられた水が折れた枝から滴り落ち、寒さで少しずつ凍りツララ状になっています。もし見つけたら、そっと口に含んで見てください。その甘さに驚くでしょう。写真の「アカイタヤ」などの「カエデ」の仲間は樹全体に糖分を含んでいますので、甘い味がします。 その名も「カエデシロップ」です。

写真:「アカイタヤ」の枝に付いた「カエデシロップ」              上川町 2/28

カワアイサ

多くは冬鳥として渡来しますが、北海道の道東や北部では留鳥として少数が繁殖しているようです。雄は、頭部や背が黒で体下面は白。雌は頭部が茶褐色で、短い冠羽があります。以前ご紹介した「マガモ」よりも大きいです。潜水が上手で、水の中に潜って小魚を食べます。目で追っているうちに姿を見失いますが、突然別場所から顔を出したりしています。

写真:カワアイサ雄雌 漢字名・川秋沙 上川町 2/27