巣穴の争い

偶然にも、トドマツにある樹洞付近で「アカゲラ」の交尾に出会いました。が・・・雄雌交互に樹洞を掘り下げているところ、こちらもつがいの「コムクドリ」が何やらアカゲラめがけて攻撃をしていました。アカゲラは最初はかまわず巣穴を作っていましたが、たまりかねたのかコムクドリに反撃です。逃げても逃げても執拗に追い払っていました。どうやら、コムクドリがアカゲラの作っている巣穴の横取りを狙っていたようです。コムクドリの善戦むなしく、この争いはアカゲラに軍配が上がったようです。

写真:コムクドリを追い払うアカゲラ雄 上川町 5/12

久しぶりです

 林道付近を歩いていると、久しぶりにキツネに出会いました。まだ、毛はフサフサとしていました。思っていた通り、近寄っても逃げる素振りも見せません・・・。野生を失うことは、キツネにとってはとても大変なことです。野生動物に対する餌付けは、くれぐれも注意しましょう。昨年の黒岳石室では、数頭のキタキツネが石室の中にまで入り込み登山者のザックを物色するという”事故”も発生しています。

写真:キタキツネ 上川町 5/11

日本三大鳴鳥

以前紹介しましたが、コマドリ・ウグイスとともに写真の「オオルリ」の美声は、「三鳴鳥」と言われるくらいです。鳴き声は「ピーリリリリ チリッチリッ」とよく通る美しい声です。大きさはスズメよりやや大きい程度で、夏鳥です。沢沿いの森林に生息していますが、繁殖が終わると見る機会が減ってしまいます。それにしても鮮やかなルリ色です。

写真:オオルリ雄 上川町 5/9

オオマシコ

ずーとっ追い求めて半年が経ちましたが、ようやく出会えました。森林の中を飛び交う姿は写真の通り「真っ赤」で、ひときわ映える野鳥です。この日は、雄・雌・幼鳥?と、合わせて20羽前後の群れを作っていました。その数の少なさと、「赤い鳥」の中でもきわだって美しい色から、非常にファンの多い野鳥です。

写真:オオマシコ雄 上川町 5/8

エゾライチョウ

日本では北海道のみにすむ留鳥。本州のライチョウは冬は白くなりますが、エゾライチョウは夏冬同色です。ハトくらいの大きさで、あまり長い距離は飛ばす低空を飛びます。主に林床を歩きますが、写真のように林道に出てくることもあります。鳴き声は「シーシーシシシ」、警戒時は「ピィーピィ」と鳴きます。林道を歩いているときは、「チョコマカ」と早歩きのため写真に収めるのは中々難しいです。

写真:エゾライチョウ(上が雄) 上川町 5/8