イイズナ・・・

残念ながら息絶えてしまっています。原因は???この「イイズナ」、見たことがあるでしょうか?中々お目にかかれません。高山帯などで見かける「エゾオコジョ」とよく似ていますが、同じイタチの仲間です。簡単な見分けは、オコジョは体長約20cm弱で、尾は10cm程で先が黒いのに対し、イイズナは体長約15cm弱、尾は2cm程と極端に短く真っ白です。オコジョは北海道の高山帯に生息していますが、イイズナは北海道と青森、秋田、岩手県の森林などに分布しています。層雲峡近辺の森に生息していますが、時折、人里にも顔を見せることがあり、特に「ネズミ」などがいる場合、そこに棲み付いてしまうという習性もあります。両者共に「気性が荒く」「俊敏」です。元気な姿をお届けしたかったのですが・・・。

写真:イイズナ 3/4

冬の目線

いよいよ3月に入りました。現在の気温は+1℃、2/7以来のプラス気温です。森の中を散策中、夏とは目線が違う冬の森で、2mもある枯れ木に20cmほどのエゾマツの幼木が生えていました。ほとんどの芽生えが、倒木や根株の上でおこなわれることが必要な樹種なのです。雪面には種子も見られ、これとは別の「旅立ち」が始まっています。さて、2本の兄弟たちは、2mの高さをクリアして無事に成長していけるのでしょうか?

写真:エゾマツ幼木 3/1

ツグミがやってきました

センター前に冬鳥の「ツグミ」がやってきました。一羽のみでしたが・・・。残り少ない「ナナカマドの実」を全て食べて行ってしまいました。数にして10個程度でしたが、最後の一個まで・・・。あと一ヶ月少々で、また渡りの時期です。たくさん食べて、脂肪を増やして渡りに備えてほしいです。

写真:ツグミ 2/28

エゾシカ雄

見事な角を持ったオスジカにあいました。ただ、近場のシカとは違い、森の中にいるシカはすぐ逃げてしまいます。狩猟獣として人間達に追われた影響でしょうか?何もする気はないのですが、かなりの急斜面を滑り落ちながらも森の中に消えていきました。数も増えて、色々な問題もありますが、何ともせつない気持ちになりました。

写真:雄ジカ 2/26

野鳥が来ない・・・

昨年の後半、とうとう「キレンジャク」は来ませんでした・・・。といいますか、今年は冬にやってくる野鳥の姿を見かけません。もちろん、全種類ではありませんが・・・。これも、天候の影響があるのでしょうか???写真は「オオアカゲラ」です。何と、なわばりは200ha、アカゲラの数十倍です。1.5km四方に1つがいしかいない計算で、そう簡単に出会える鳥ではないようです。専門家曰く、「クマゲラ」よりも見つけるのは難しいとのこと・・・。

写真:オオアカゲラ雄 2/25