かすかに色付く

例年なら防寒対策をしっかりして山へ入る時期ですが、ことしは八月後半から残暑が続き、いまだに平野部では最高気温が30℃前後という、信じられないような高温状態です。というわけで、紅葉の進み具合も足踏み状態が続いており、1週間前よりも「わずかに色づいたかな」という程度の変化しか見られませんでした。とはいえ、白雲岳避難小屋の今朝の最低気温が9℃ということですから、今後の冷え込みしだいでは、一気に紅葉スイッチが入って、色づきが進む可能性もあります。ここしばらくは様子見というところでしょうか。

写真:緑岳南沢(タスキの紅葉)斜面 9/5

紅葉前線停滞中

昨日、赤岳山頂まで登ってきましたが、1週間前より若干紅葉が進んだ程度で、ほとんど色づいていない状態でした。長期予報では、9月中旬以降も暖かい日が続くということなので、紅葉前線も今のところ停滞中といったところでしょうか。

写真:赤岳第1花園 9/3

ゆっくりと~

黒岳九合目の様子です。「ゆっくり」と色が付いてきたようです。全体的には「色が抜けて」きましたので、これからのお天気次第で色が増してくると思われます。尚、紅葉の進行状況は本日現在「昨年並み」に推移しています。(黒岳周辺)頂上からの様子も九合目同様に「色が抜けて」きていますので、これからのお天気に期待したいところです。本日は8時からの登頂でしたが、かなりの暑さでした・・・。色が少しずつ変わってきていますので、朝晩はやはり気温が下がっており、若干の「寒暖の差」が生じているものと思われます。*水場の状態只今のところ、黒岳石室・白雲岳避難小屋ともに水は取れています。(要煮沸)雪解けが早かったため心配されましたが、何とかシーズン中は枯れることはなさそうです。念のため、9月後半にかけての山行を予定されている方につきましては、持参をされることをお勧めします。

写真:黒岳九合目 8/31

さらに色が増してきました

黒岳山頂からポン黒岳周辺の「ウラシマツツジ」がさらに色を増してきました。また、前回情報時から色付きの範囲も拡がってきました。全体的にはまだ「青い」ものもありますので、このウラシマツツジはまだまだこれからといったところでしょう。

写真:ウラシマツツジ ポン黒岳 8/31

緑岳登山道にクマの痕跡

毎年恒例なのですが、季節が深まる(冬に近づく)につれて、冬眠する動物たちは食料補給に忙しくなります。ヒグマも例外ではなく、この時期、根っこに糖分が蓄えられるセリカの植物を掘り返したり、ハイマツやナナカマド・コケモモなどの実を求めて、稜線まで登ってくることも少なくありません。いつもは注意深いヒグマも、大好物を目の前にして、つい、注意力が散漫になり、気がつくとヒトが立っていてビックリ……、なんてこともあるかもしれません。大雪山は、全域がヒグマの生息圏です。掘り返しや糞・足跡など、ヒグマの痕跡を見つけたら、鈴を鳴らしたり、手拍子をしながら歩くなどして、相手にこちらの存在を知らせてあげましょう。

写真:緑岳登山道エイコの沢ガレ場付近 8/28