カモ

カモ類を3件アップさせていただきましたが、ここ層雲峡から上川町に至るまでの石狩川沿いや、林の中の小さな川・池に、最近カモ類が見られるようになってきました。以前は限られた場所には生息していましたが、ここ数年見かける機会が多くなってきたようです。生息環境が適してきたのかはわかりませんが、いつまでも野鳥や動物をはじめとしたこの自然界が、永続して保たれることを願っています。川淵で大雪山連峰を撮影していましたが、タイミングよく「マガモ」の集団が飛来してきました。しばらくその場にいたところ、その数も徐々に増え100羽前後にもなっていました。

写真:カモの飛来(奥は愛別岳) 上川町 4/5

オシドリ

夏鳥で、繁殖期には森林周辺の湖沼や川に生息しています。樹洞に営巣しますが、何と巣箱を利用することもあるようです。観察例として、クマゲラの古巣を利用した例もあるそうです。ミズナラのドングリをよく食べ、時には枝に止まりながら食べることもあります。マガモ程度の大きさで「クイックイッ」と鳴きます。「おしどり夫婦」の語源として知られていますが、雌が抱卵に入ると雄はつがいを解消して雄同士で群れます。しかも、別の雌に求愛することもあるようです。なんともいただけないカモです。

写真:オシドリ雄 上川町 4/5

ヒドリガモ

河川や湖、沼など比較的見る機会が多いカモです。全体的に褐色で、他のカモ類に比べて赤みが強いです。マガモよりやや小さめで「グアッグアッ」と鳴きます。凍らない水域では、まれに越冬するものもあるようです。

写真:ヒドリガモ 上川町 4/4

キンクロハジロ

冬鳥で、以前紹介した「マガモ」よりやや小さめのカモです。水の底で餌をとる通称「潜水ガモ」と言われています。全体的に黒く、お腹が白いです。頭部から後方にかけて房状の「冠羽」が特徴です。鳴き声は「フィー」、石狩川沿いの流れが穏やかな場所に、なんとも気持ち良さそうに泳いでいました。

写真:キンクロハジロ(雄) 上川町 3/31

悪天候です

昨日の天候から一転して、本日は時折小雪交じりの暴風が吹き荒れています。ここ数日間は快晴の日が続き、近辺の山肌や国道などは雪が解け出し、徐々に春めいてきていました。しかし、ここ大雪山麓・層雲峡は別格!昨年の4月も、2度にわたり20cm程度の降雪があり、毎年思うことですが「春は遠いなぁ」と・・・。このような天候を繰り返しながら、待ち遠しい春がやってきます。ちなみに、まだ最終的にはわかりませんが、やはり今年は雪が少ない方でした。気象庁の層雲峡最深積雪も、昨日現在で昨年比24cm少ない統計となっています。また、降雪量では1月~3月で昨年比なんと▲166cm。特に、スノーシュー散策にも影響が出た1月の降雪量が、昨年比で1mも少ない統計です。

写真:吹雪で視界が・・・層雲峡峡谷 4/2