ビンズイ

夏鳥で、スズメよりやや大きいです。地上での行動が多く見られ、歩いて昆虫やクモを捕食します。歩くときは、セキレイのように尾を上下に振ります。鳴き声は「チョピッツィツィ、チーチーチー、ツィツィ」と長く複雑に鳴きます。その鳴き声が「ヒバリ」に似ていることで、かつては「木ヒバリ」と呼ばれていました。木の横枝を、枝に沿って歩くことをしますが、他の鳥ではあまり見かけません。

写真:ビンズイ(セキレイ科) 上川町 5/18

アカハラ

夏鳥で、広葉樹林から針葉樹林まで様々なタイプの森林に生息しています。鳴き声は「キョロン キョロン ツィ-」という3音節の声で、よく通る大きな声です。よく鳴き声の聞かれる普通種ですが、道東や道北では比較的少ないです。なわばりは、直径300m以上とも言われる広いものです。

写真:アカハラ雌 上川町 5/17

毛変わり

冬毛から夏毛へ毛変わり中です。冬毛は少し茶色がかった灰色、夏毛はこげ茶色です。冬毛は夏毛の2倍の長さがあり、耳の先に「ふさ毛」があります。写真の耳には、まだ「ふさ毛」が少し残っています。大体、4月下旬から6月にかけて夏毛へと変わりますが(冬毛へは9月下旬から)、それぞれ約1ヶ月かけて換毛を完了します。

写真:エゾリス 上川町 5/17

ツバメ

昨年後半から色々な野鳥を紹介してきましたが、わずかでも、このHPをご覧下さっている皆様に、自然観察への興味を持っていただきたいと思い、冬期間は動物をはじめとして野鳥の紹介を多めにアップしてまいりました。ここにきて登山シーズンが間近に迫ってきていますので、そろそろ山情報やお花、雪の状況に移っていきたいと思いますが、ここ大雪山麓では、まだまだこれからやってくる野鳥達もおりますので、回数は少なくなりますがもう少しお付き合いください。さて今回は「ツバメ」です。写真のツバメは「イワツバメ」です。普段、なにげに空を見上げると「ツバメが飛んでいる」程度の存在かと思われますが、写真は地上に降りているツバメです。何をしているのでしょか・・・?実は、巣をつくるために枯れ葉のようなものを「せっせっと」口にくわえて運んでいる時に地上に降りたところです。中々見ない光景です。といいますか、ツバメ自体の姿をご覧になることもあまりないと思います。「アマツバメ」のように、雨の降る前になると低空に下りてくるツバメなど、その種類にも色々あります。機会がありましたら、また別の「ツバメ」もご紹介致します。

写真:イワツバメ 上川町 5/17

ビジター・バードウォッチング講座

本日、平成23年度のビジター講座初回「春のバードウォッチング」が江差牛山で行われました。講座の内容を少し・・・。「センダイムシクイ」と「エゾムシクイ」。この二匹の鳥、姿は似ていますがさえずりの声が全く違うことを、同時に鳴いてくれたことにより目の当たりにしました。前者は「チョチョビー」~(焼酎一杯ぐい-などと聞きなされています)後者は「ヒーツーキー」とよく響き高く澄んだ声。気温が低く寒い日でしたが、とても参考になったことと、合計23種類の野鳥が確認されました。尚、平成23年度ビジター講座案内をホームページ上にアップしました。たくさんのご参加をお待ち申し上げております。

写真:野鳥の観察をする参加者 5/15