紅葉谷

紅葉谷で「ギンリョウソウ」を見つけました。センターにも写真紹介のコーナーがありますが、意外にも人気のある植物です。漢字名は「銀竜草」。「イチヤクソウ科」です。真っ白で透き通った色に肉質の茎が出ている様子は、別名「ユウレイタケ」とも呼ばれキノコのようにも見えます。葉緑素を持たないため、みどり色になれません・・・。また、自らは栄養を取ることができなく、腐った落葉から養分を取り入れている「腐生植物」です。黒岳五合目でも見ることができます。 

写真:ギンリョウソウ 紅葉谷 7/24

黒岳から見える山々

黒岳の頂上に立つと、お天気の良い早朝などは季節を問わず、東の方角に色々な山並みを見ることができます。写真ではわかりずらいですが、右端が「阿寒富士」そのすぐ左隣が「雌阿寒岳」中央が「フップシ岳」左端が「雄阿寒岳」です。この日は黒岳山頂から北の方角に「利尻山」も望めました。黒岳から直線距離にして約200kmも離れていますので、よほど条件が良い時ではないと見ることは出来ません・・・。 

写真:黒岳山頂より 7/21

黒岳九合目周辺

チシマノキンバイソウ・ミヤマキンポウゲ・カラマツソウ・ウラジロナナカマドなどの目立つお花は見頃を迎えています。登山道付近には、エゾヒメクワガタ・ハクサンチドリ・トカチフウロ・クロユリ・チシマヒョウタンボク等々も見頃となっています。但し、雪解け間もない七合目~八合目周辺では、これからといったところです。(目立つお花はカラマツソウのみです)八合目から九合目にかけての「ウコンウツギ」は、咲いてはいるものの、その大半が既に散った状態(若しくは傷んだ状態)でした。前回情報時(16日)は、ガスの中でしたが遠めに群落状態となっていたのですが、残念ながらこれらも雨の影響を受けたようです・・・。尚、早くも「ダイセツトリカブト」が開花しています。 

写真:九合目周辺 7/21

黒岳山頂より

黒岳山頂では「イワギキョウ」が開花しています。写真は「エゾイワツメクサ」と一緒のものですが、まだ蕾のものが多くありますのでこれからといったところです。直下には「エゾツツジ」も開花してきており、間もなく見頃を迎えるでしょう。

写真:イワギキョウ(後方は愛別岳と上川岳)7/21

北海沢のミネズオウ

黒岳石室から北海沢へ向かう近辺は、ようやく雪解け後からお花たちが咲き始めています。まだ見頃にはなっていませんが、写真の「ミネズオウ」は群落となっており、雪とマッチして良い風景です。この周辺、雨の影響はあまり受けていないようで、これからに期待です。尚、エゾツガザクラやチングルマ、キバナシャクナゲやミヤマキンバイ、エゾノハクサンイチゲ等々が咲いてきています。

写真:ミネズオウ 北海沢周辺 7/21