黒曜石の道

 本日、観察講座「上川十六景を歩く」の第2回で、清川双雲別林道を歩いてきました。本当なら大雪山連峰が一望できる!・・はずだったのですがあいにくの雪となってしまいました。代わりに、どっかりと積もった雪の斜面を全身雪まみれになった大人が11人、転がるように尻滑り。またそれも楽しきかな。
 この林道に沿って流れる沢の約500メートル隣にメノコ沢という小さな沢があります。じつは近くの台地からは先土器時代の黒曜石の遺跡が見つかっています。(清川メノコ沢遺跡)
 黒曜石の産地としては白滝が有名で、遺跡もたくさん発掘されていますが、ここ上川町でもいくつか遺跡が見つかっています。なんと驚くことに大雪山の白雲岳でも見つかっているのです!マンモスが歩いていた頃の北海道を想像するロマン溢れる(?)今日の観察会。次回は3月5日「熊の沢」です。
 参加お待ちしています。

敢え無く

 地面からジャンプして雪壁を跳び越そうと思ったけれど敢え無く撃沈したテンの爪痕。
 高さ1メートルの垂直な雪壁に健闘虚しく敗れる!

シュカブラ

 もさもさと、昨日からの雪は今日も続いています。
天気の良かった一昨日、不思議な雪のカタチがありました。
浮き上がったようなコレ、じつは、キツネの足跡です。
 (でき方)その1.キツネが歩く
      その2.その後強い風が吹く
 すると、軟らかい雪は風に飛ばされ、キツネに踏み締められ硬くなった雪の部分が残って浮き上がる、というわけです。
 写真では風は左から吹いています。
 風が造る雪の形をシュカブラ(風紋)といいます。ノルウェー語で「海の波」という意味だそうです。
 
 以上、「立体的・飛び出す足跡」のでき方でした。

立春

 昨日は節分。節分といえば2月3日の豆まきの日。
と思っていたらじつは年に4回あったのです。もともとは、立春、立夏、立秋、立冬の前日をいっていたのが室町時代頃から立春前日の節分のみが重んじられるようになったのだとか。
 そして季節を分けて、今日は立春です。寒さは2月が本番。けれど陽は随分長くなりました。ちょっと寒さが緩んだすきに林道脇のエゾニワトコの冬芽が緑色になっていました。
 撮影は石狩川の雪帽子。

とげのある樹

 見るからに痛そうな全身トゲトゲの樹。
「ハリギリ」(ウコギ科)という樹です。樹が若いうちは幹にもトゲがついています。年をとると人も丸くなるように、樹齢を重ねると幹のトゲは目立たなくなります。
 ところで枝に脇から出ている小さな冬芽、何かに似ていませんか。うろこっぽい肌と爪のような芽。そう。鳥の足がはえているみたいです。
 同じウコギ科の仲間に「タカノツメ」という樹がありますが、やっぱり芽の形が鷹の爪みたいだからこの名がつきました。(トゲはナシ)
 気付かず触ると痛いトゲがプツリ。
 この樹、凶暴につき・注意。