月光浴

「天の海に月の船浮け桂かじかけて漕ぐ見ゆ月人壮子」 (万葉集)
古代中国には、月の中には想像上の桂の木が生えているという伝説があります。「桂かじ」とは、月の桂の木で作った舵のこと。月は銀河を渡る舟。1月25日は素晴らしい満月でした。氷のように青白い月は冷たく輝き、雪原を照らし、川面を照らし、どこまでも静かです。この満月を挟んだ3日間で、冬の講座のナイトトレッキングを行いました。初日はあいにくの雪。もっさもっさと降り積もり、帰る頃には行きの足跡も消えてしまいました。それでも、紅葉川に出来た氷のオブジェに、ふわふわの雪帽子、自然の造形はとてもきれいでした。時には、静かな夜の声に耳を傾け、体の奥深く刻む体内時計をリセット。2月と3月の満月の頃にも講座を行います。詳細お問い合わせ下さい。
電話01658-9-4400層雲峡ビジターセンター

冬の野鳥たち

一日の始まり、悲しげに笑っているようにも聞こえる、独特の声で鳴いているのはヤマゲラ。大型のキツツキで黄緑がかった色をしています。リズムよく、すぐ近くで木をコツコツ突ついているのはアカゲラです。黒い肩羽に、大きな逆八の字型の白斑がよく目立っています。冬枯れの森の中では、彼らの鮮やかな紅いお腹が花の代わりです。峡谷をすり抜け悠々と飛ぶオジロワシの姿を見かけた日は、嬉しくなります。格好いいなあと、見えなくなるまでその姿を追ってしまいます。葉を落とした冬の森は、鳥たちの姿も観察しやすくバードウォッチングが楽しめます。暖かい格好に温かいお茶を持って、外へ出かけてみませんか。

謹賀新年

 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。
さて、ビジターセンターでは冬の観察講座が1月より始まります。スノーシュウで出かける冬の森の観察会や、ナイトトレッキングなど予定していますので、ぜひご参加ください。詳細はホームページの「ビジターセンター講座案内」でもご覧いただけます。
 コース途中で見つけました。樹に出来た霧氷です。まるで樹に咲いたようにも見えるので「木花」ともいわれます。近くで見ると鳥の羽のドレスのようです。

年末年始のご案内

年の瀬もいよいよ、押し迫ってきました。毎朝、センターの窓の外に丸い足跡が、てんてんと残されています。夜の訪問者は、エゾクロテンのようです。昨夜は、よい月明かりの中、裏の森を歩いてきました。ぼわーっと浮かび上がる雪原、長い影を落とす樹々。夜の散歩もいいものです。月に照らされ、夜空に浮かぶ雲がとても綺麗でした。さて、年末年始ですが、12月31日から1月5日まで休館となります。1月6日より通常開館です。そして、1月8・9・10日に、冬休み工作教室を行います!午前10時から午後3時まで行っていますので、お気軽にご参加下さい。参加費無料です。詳細、お申し込みはセンターまでどうぞ。
電話01658-9-4400
皆様、良い年をお過ごし下さい。

ロウソク作り講座

 今日はクリスマス前夜。そして昨日、ビジターセンターでロウソク作り講座を行いました。パラフィンに顔料を溶かして、クッキーの型に流しこむプチキャンドルと、もう少し大きな四角いキャンドルを作りました。温度管理がポイントで、パラフィンの扱いに慣れてくると、個性的ないろんな色のグラデーションのキャンドルが出来ました。アロマオイルを一滴落とせば、アロマキャンドルになります。一滴のつもりが、ぼとぼとっと出てしまって、強烈な香りにくらくら酔い気味の場面も。賑やかに作って作って、並べてみると、なかなかどうして良い出来ばえ。今宵はきっと、たくさんのお手製キャンドルに火が灯ることでしょう!