クモイリンドウ

緑岳のガレ場・稜線は連日の雨の影響もあってか、全体に花は下り坂。稜線で見頃であろうはずのチシマギキョウも花数は多く見られるけれどこの日はクタクタで、エゾツツジも濃いピンク色は目立つものの花数少なくだいぶ下り坂。ウスユキトウヒレンなど咲き始めの花もわずかにあるけれど、稜線の花の季節はそろそろ終了かな?と言う印象。
咲いている花:イワブクロ・メアカンキンバイ・エゾイワツメクサ・チシマツガザクラ(↑)・クモマユキノシタ・チシマギキョウ・エゾツツジ・ウスユキトウヒレン(↑)・エゾタカネツメクサ・ムカゴトラノオ(↑)・ヒメイワタデ(穂になりかけ)・エゾノマルバシモツケ・コマクサ(残花)など。
写真:白雲小屋周辺のクモイリンドウ。ここ数年8月初めには最初の花が咲き始めていたのですが今年はまだ。少し遅れているようです。この株が一番乗りでしょうか?今日(8/7)花開いていたそうです。

赤石川・増水中

今日は赤岳の様子を・・・と思って行ったのですが、取り急ぎ「赤石川増水してました」のご報告を。
登山道にかかる雪渓はほとんど解けていますが、上流の川の中に残雪がまだあり、昨日今日の雨のため、昨日から増水しているそうです。川の両端の石を渡る所と、中央の石組みがずれてへこんでしまった蛇カゴの辺りで、くるぶしより深そうな所が1.2ヶ所とくるぶし位が数ヶ所。全体に靴に水がかぶるかな?
今日は川の水も珍しく濁っていて足を置く石を選ぶのに時間がかかり、片足ちょっと靴下にしみてきました(笑)濁った水流をじっと見て石を探していると一瞬グラリと水に飲み込まれそうに錯覚する。ストックで支えているので安心ですが。
「新しい靴・ロングスパッツ・カッパのズボン・ストックあり」と言う出で立ちで、石も滑らないことを知っているし、そう大したことはありませんでしたが、初めてこの状況に直面したら渡れない人もいるかもしれない・・・と言う位の増水量かな?
「雪解けと雨続き」これだけ増水・濁流の悪いタイミングに当たるのは久しぶり(何年ぶり?)でした。

裾合平

裾合平はどうだろう???と思って行ってみました。もう登山道に雪は無いかな?あってもそれほどでもないかな?と思っていましたが、予想よりは残雪あり。そう長くは無いですが、5~8?m前後歩くところが2ヶ所。1~2m弱歩くような所が2ヶ所くらい。
チングルマの咲き具合も雪解け順になるのでまちまちで、まだキバナシャクナゲの蕾のある所や、エゾコザクラのみの群落の場所、遠目にエゾノハクサンイチゲがチングルマの中に小さな群落を作っていたり色々ですが、裾合平のほぼ中央(少し裾合分岐より?)チングルマの一面となる場所では、ほぼ満開に群落となって咲いていました(写真)。場所によってはやや花の散りかけた所もありますが、ようやく葉っぱがそろって緑一面の中によく見ると蕾準備中だったりと、もう少し裾合分岐寄りで一面にこれから咲き始めそうな所もありました。

黒岳

久しぶりに黒岳へ。最近山にガスがかかって遠望がきかないことが多かったので、五合目展望台からのこの景色を見るのも久しぶりです。ようやくすっかり雪も解け、緑色の濃淡の美しい黒岳になっていました。
26日に歩いた時には登山道脇に「あとかた」くらい残っていた雪渓がこの日はもうほとんど無く、一ヶ所汚れた雪の塊がぽつんと残っているだけでした。道に水が流れるところも少しあり、ぬかるみ少しあり。雨後などは注意。
登山口すぐのモミジカラマツが咲きそろって足元を白く明るくしてくれていますが、七・八合目周辺ではコモチミミコウモリ・マルバシモツケ・ウメバチソウ・チシマアザミ・モミジカラマツもまだ蕾の方が多い。ウコンウツギ(花)・ウラジロナナカマドは花終わりかけの所も。

リシリリンドウ

台風の前にもう一度エゾツツジを見に行こうと思い、赤岳から小泉岳へ。銀泉台からの様子はそう大きくは変わってはいませんが、第一花園前後の雪渓は解けたのと(展望台下の斜面にはあります)、第三雪渓の下の方の雪渓が解け登山道が現れ始めました。第一花園の手前、エゾコザクラの葉っぱしかなかった笹の下ではいろんな植物の新芽が並び「あれ?この間エゾコザクラって間違った???」と一瞬不安になりましたが大丈夫、他のみんなより早く出ていたエゾコザクラ、ちゃんと花を咲かせているものも。
花の種類もそう変わりませんが、コマクサ平ではチシマツガザクラが咲き始めていて、山頂周辺や白雲小屋周辺などで、ヨツバシオガマ・エゾヒメクワガタ・イワギキョウ・チシマギキョウなどが、まだまだ咲き始めではありますが、出てきました。
稜線のエゾツツジ、なんだか咲いている花の数が前回より増えたかも?ガスガスながら、一面に広がるピンク色は圧巻でした「すごい…」と思った。
写真はリシリリンドウ(7/26)こちらも咲き始め、パラパラと目に付くのが増えてきました。