ダイモンジソウ

朝晩はだいぶ涼しいのですが、昼間日が差すと一瞬暑いと感じる程度にほんの少し暑さのぶり返している層雲峡です。
久しぶりに紅葉谷に行って来ました。そろそろ花も無く緑ばかりかと思っていましたがそうでもなく、特にミズヒキの種の赤色が多くきれいでした。花は全体に下り坂ですが、サラシナショウマ・ノブキ(↓)・オニノヤガラ(残花)・ミヤマセンキュウ・コモチミミコウモリ・エゾアジサイ・エゾクロクモソウ・キツリフネ(残花)・エゾトリカブト(○)など。アケボノシュスランは咲き始めのようでした。
雨後は滑りやすくなり、道にかかる笹や背の高い草の水滴で濡れますのでご注意下さい。紅葉谷の紅葉は例年10月上旬です。
写真:ダイモンジソウ(8月27日)普段高い山の上では見られない花に出会うと嬉しい。

黒岳より

先日の雨の後、朝晩は急に寒く感じるようになった層雲峡です。山の上では8月下旬は寒さに慣れていないためか、毎年毎年急に寒くなったように感じられます。そろそろ防寒対策も怠りなく。白雲岳避難小屋管理人の方の話では、山の上で(23日頃)薄氷が張ったそうです。
先日もお伝えしましたが、今日から黒岳ロープウェイの運行時刻が変わり終了時刻が一時間短くなっています。その他、旭岳ロープウェイは9月1日~変更がありますので、山行の際はご確認下さい。
写真:黒岳より(8月25日)。この日は晴れて層雲峡も山の上も昼間は日差しは暑いくらいで、まだまだ秋めいた感じではなかったとのことです。

ウラシマツツジ

長かった晴天も一段落。雨の続いている層雲峡です。昨日はほぼ一日久しぶりの恵みの雨でしたが、今日はこれからかなり強く降るようですので、気をつけて。
山の上の風はそろそろ涼しくなってきて空も秋めいてきました。この雨の後には一段と秋の気配が濃くなるでしょうか?葉っぱの色づきはまだ「紅葉」と言う感じはありませんが、ウラシマツツジの色変わりは始まったようです。
写真:ウラシマツツジの実(8月18日)まだ緑色の実の方が多いですが、赤く黒く熟し始め増えてきました。
層雲峡・黒岳ロープウェイの運行時間、8月26日~下り最終18:00(七合目リフト下り最終17:30)と一時間短くなります。お気をつけ下さい。

タカネトウウチソウ

赤岳まで最初の樹林帯の沢筋に、ほんの少し道にかかっていた雪も後退し、今度こそ第二花園の大きな雪渓を渡るのみとなりました。登山道脇に咲いている花を列挙すると種類多く「花咲き乱れる」印象を与えてしまうかもしれませんが、一面の群落などインパクトの強い風景はあまりなく、全体の印象としては「沢山の花がパラパラと咲いている」と言う感じ。同じ花でも雪解け順に蕾・花・綿毛など種子になりかけのものと状態が様々です。
登山口周辺:ウメバチソウ(多)・ミヤマアカバナ・コバノイチヤクソウ・ミヤマアキノキリンソウ・ヤマハハコ・ウサギギクなど。樹林帯:ミヤマホツツジ・モミジカラマツ・マルバシモツケ・ミヤマセンキュウ・ミヤマリンドウ(少)など。
沢筋:ウコンウツギ・ウラジロナナカマド・ミヤマキンポウゲ・エゾクロクモソウ(蕾)など。
写真:沢筋の新緑、タカネトウウチソウの葉っぱに水滴。

緑岳・第一花畑

「最後にチングルマを見るのなら緑岳!」雪解けの遅かった今年ですが、さすがに一面の花畑になっているはず…早く行きたくて気が気ではなかった緑岳にようやく行くことが出来ました。。。一面の群落としてはソロソロ下り坂にさしかかりつつありますが、それでもこうして抜けるような青空の下、白い花の広がりを見ることが出来た今日に感謝。
写真は第一花畑入り口付近。よく見ると花も散り、下り坂ですがそれなりに群落かな。奥のエゾノツガザクラと混ざる場所はどちらも花はほとんど落ちていました。
第二花畑も入り口付近はまだ花が広がりますが、少し奥、緩やかな斜面一面のチングルマは花は落ち、これから綿毛になろうという端境でした。
花畑全体で咲いていた花:チングルマ・アオノツガザクラ(↑)・エゾコザクラ・ミヤマキンバイ・ヨツバシオガマ(↓)・ハクサンボウフウ・ハイオトギリ(少)・エゾノツガザクラ(少)・ミヤマリンドウ(少)など。