緑岳

 霧雨まじり。「う~見えん。」半分あきらめていたところ、幸いにも後半は雲が流れて斜面のようすが見えました。
 緑岳ガレ場斜面のナナカマドはまだ緑色。ただ斜面の下の方が少し色変わりして紅葉前の兆しがありました。今日の白雲小屋の朝7時の気温は8℃。7時の気温が1桁台になったのはここ最近のことだそう。まだ気温は高めのようです。ウラシマツツジは赤くなってきたものの、山頂部のナナカマド紅葉はまだかかりそうです。昨年の紅葉は、その前年(‘03、‘04)に比べ全般に10日ほど遅かったのですが、今のところ昨年と同じぐらいのペース。ちなみに昨年の緑岳ガレ場の見頃は9月中旬15日前後でした。
 
 写真:緑岳ガレ場より見下ろす(手前の赤はウラシマツツジ)

銀泉台

2006年9月1日 その2

 続けて銀泉台、第一花園のようす。写真中央の辺りに色の変化が少しだけ見えますが、まだまだ紅葉には遠く。(昨年、銀泉台の見頃は9/20~25ぐらい)今年も中旬過ぎぐらい(?)
 (冷え込み次第で修正も多分に予想されます。何卒ご容赦ネガイマス。)
 
 写真:銀泉台、第一花園より見下ろす(9/1)

セイヨウオオマルハナバチ

2006年8月28日 その2

 危惧が現実になってしまいました。8/27付の北海道新聞にも掲載されていましたが、大雪山の黒岳でも外来種のセイヨウオオマルハナバチが確認されました。
 もともと「セイヨウ(略)」はトマトの受粉用に輸入されましたが、ハウスから逃げ出したものが野外で繁殖し、すでに道内全域に分布を拡大させ問題になっています。それが高山帯で確認されたのは初めてで、高山という脆弱で微妙なバランスで成り立つ環境では生態系への影響が心配されています。
 セイヨウはもともといた在来のマルハナバチに比べ繁殖力が強く、急速に置き換わりが進んでいます。これまで在来のマルハナバチと高山植物は、受粉を介し、大切なパートナーシップを築いてきました。花は受粉者に合わせて様々に色や形を変え、進化させてきたのです。その関係がセイヨウの出現によって絶たれるとしたら、高山植物にとっても深刻な問題となるでしょう。受粉がうまくいかなければ種を作ることができなくなってしまいます。
 今回黒岳で確認されたことにより、急務な対策が問われています。

ウラシマツツジ

 赤岳から黒岳へ。まだ山には初霜が降りていません。山の上の最低気温は、今のところ少し高めのようです。でも時季的には、もうそんな季節です。陽射しはあっても、登りでそんなに汗をかくということもありませんでした。これからの山は夏とは違います。防寒着を備えて登山を楽しんでください。
 稜線のウラシマツツジの紅葉は、地面全体に広がってきました。が、まだ「紅葉」からイメージするようなきれいな赤ではありません。緑と赤を混ぜたような地味色です。ほかに草紅葉らしいといえるのはヒメイワタデぐらいでした。今はじりっじりっと微妙な変化。
 
 写真:ウラシマツツジ(8/27・北海岳より黒岳遠望)

沼ノ原

 層雲峡の今朝の最低気温は10℃。ひんやりと冷たい空気を連れて秋来なん。
 写真は昨日の沼ノ原・大沼のようすです。只今、大沼満水中。哀れ水際のエゾオヤマリンドウは水に没し水中花に。水が引くまで幕営は不可です。
 湿原も五色ヶ原もだんだんと褐色めいて、紅葉前の静かな時間。乾いた風が始終吹いていました。
 
【開花状況】(沼の原湿原)エゾオヤマリンドウ、ウメバチソウ/(五色ヶ原)エゾオヤマリンドウ、タカネトウウチソウ、ウメバチソウ、ミヤマリンドウ

【登山道状況】先日の雨で登山道の橋が流された為、新たに迂回路が出来ました。ロープが張ってあるのでそれに従って通ってください。また、沼ノ原湿原までの登山道は侵食がすすみ樹の根や石が露出しているところ多々あり。五色の水場周辺は雨後ぬかるみます。
 
【林道状況】高原温泉・沼ノ原方面への林道は雨の為、路肩が弱くなり一部道幅が狭くなっている箇所がありますので通行の際はご注意ください。(*現在大型バスは通行できません)