節分すぎて

 今日は朝方のほうが暖かく、層雲峡では午前8時に0℃を記録。国道の雪もとけ出し、車の往来にザザーっと水しぶきが上がっていました。
 節分が過ぎたとたん暦どおりに暖かくなり、モワ~っと変な感じです。寒気と暖気を繰り返しながら春に向かっていくのでしょうか。気象予報で今月も暖冬傾向が続くと発表していましたが、いちばん寒い季節に寒くないというのはやはり心配です。
 ところで、一年のうちでなぜ1月の終わりから2月にかけて、いちばん寒くなるのでしょうか?昼間の時間がいちばん短くなる冬至の頃ではなくて。それは、大気が冷えたり暖まったりと、熱が伝わるには時間がかかるから。そのため冬至から1ヶ月ほど後の今頃の季節が一年でいちばん寒くなるのです。そして、一年でいちばん気温が高くなるのも、同じ理由で夏至から一ヶ月ほど後になります。
 私事ながら「夏至といっても夏じゃないじゃないか」とか「冬至過ぎてもまだ寒い」と、若干不満にさえ感じていたこの疑問、解けたときは随分スッキリしました。

 参考図書/楽しい気象観察図鑑(草思社)

 写真:森の蒼(大学平)

こども探検隊~スノーシューデビューの巻

 「冬の自然を観察しよう」と、層雲峡小学校の総合授業で子供たちと銀河の滝・大函へ出かけました。子供たちは本日スノーシュー初体験。さてどんなことに・・。
 冷たい風にヒュンヒュン雪が舞う天気、カメラを向ける先生が「ハイ、笑って~」と声をかけても、動かざること柱状節理の絶壁の如し。寒さに顔がか、か、固まってる~!歩けばまるでロボット。と初めはそんな調子でしたが、青く凍った滝や、今なお侵食され谷を刻み続ける柱状節理を間近で観察し、元気も回復。フワフワ雪を一気に尻滑りしたり、凍った川の上を歩くこともとても新鮮だったようです。冬でも活動している鳥や昆虫を見つけ、氷を割って楽しむ、きっかけがあれば子供たちはどんどん楽しみを発見していきます。
 最後に質問。「今日いちばん心に残ったことは?」
 「尻滑り~!!!」
 ・・・やっぱりそうきたか・・。
 大人も子供もみんな大好き、天下無敵の尻滑りにて授業終了。

 写真:銀河の滝(上から下まで氷です)2/2

ロウソクを作ろう

 今週の金、土、日曜日(2/2~4)、ビジターセンターでロウソク作り教室を行います!今回はクッキーの型をつかって手軽にいろんな形のロウソクを作ります。多少のいびつもまた味わい。自分の作品でゆらゆら灯す冬の夜長はオツですよ~。当日はもうひとつ、切り絵で雪の結晶をつくるペーパークラフト教室も行います。小さなお子様も保護者の方同伴で参加できますので、どうぞお気軽にお越し下さい。

 *時間13:00~15:00
  ロウソク作り・材料費500円
  ペーパークラフト・無料
  (事前にお申し込みください)

 写真:(樹霜)樹に白い羽根が生えました。
 /空気中の水蒸気が樹の表面にぶつかった瞬間に凍って出来ます。氷の結晶。寒い冬に咲く、霜の花(フロスト・フラワー)とも呼ばれます。

5合目のモンスター

 整備の為運休していた黒岳ロープウェイが、先週土曜日から運行を再開し、黒岳の斜面にはさっそくシュプールが描かれていました。標高1300mの5合目から標高1500mの7合目にかけてはエゾマツやトドマツとダケカンバの森が広がり、降雪の翌日は見事な雪のモンスターの森に変身します。フカフカの新雪に背中を預けて寝転ぶと、たくさんの樹に覗き込まれているような感じがします。
 5合目で帰りのロープウェイを待っていると、ギンザンマシコが梢にやって来ました。せっかく綺麗な声で鳴いていたのですが、そこにホシガラスがやって来て騒がしくジャージャー鳴くので、パタパタと逃げていってしまいました。
 
 *黒岳ペアリフトは2月いっぱい運休です。
 (3月1日より運行)
 なお、リフト運行の3月1日までは基本的にコースは圧雪されていませんのでご注意下さい。

 写真:黒岳6合目(1/28)

チビター新聞

【紅葉谷にニョロニョロ発生】
 1月に入ってから、紅葉谷を流れる赤石川ではニョロニョロが多数発生。昨年11月、黒岳沢に現れたニョロニョロ(11/24チビター新聞掲載)は、潅木に水しぶきが付着して凍りついたもので、正式には「飛沫着氷」と呼ぶのに対し、これは「飛沫氷柱」という。岩肌や雪の淵にぶつかった水しぶきが、重力に従い成長したツララで、中に潅木などの芯はありません。細かい区別はあるものの、どちらも水しぶきがつくった氷の芸術品です。
(参考資料・雪と氷の自然観察/日本自然保護協会)

 ニョロニョロの作り方
(用意するもの:紐、棒、水)
 紐や棒を組み、根気よく水をかけ続ける。しばれる日が続けばどんどん成長します。

写真:赤石川(1/27)