緑岳花畑の雪解け比較(11日)

 緑岳第二花畑の雪解けのすすみに驚きました。比べてみてください!
 これは7月11日の第二花畑のようす。

チシマノキンバイソウ

 安定しない空模様が続いています。今日も時折晴れ間が出るものの、上空には暗い雲が。
 連休初日です。本日満員御礼の黒岳。登山道、山頂までの雪はすっかり消えました。そして9合目のチシマノキンバイソウが見頃です。白い霧のなかにぼんやり映るウコンウツギも幻想的です。
 コマクサが見頃になった山頂は、エゾツツジが少し咲き始めています。全体的に咲いてくるのは来週中頃でしょうか。(お天気が肝心かなめ)
 赤石川は、蛇カゴ(組んだ石のこと)の下流側の雪渓の上を歩いて渡っていましたが、その雪渓も中心が窪んできて、ちょっと歩くには怖い感じです。蛇カゴの対岸にはまだ80cmほどの雪の段差がありましたが、巡視員の方の話しによると渡れるように雪切りをしてくださるとのことです。
 
 写真:チシマノキンバイソウ(9合目マネキ岩)

 【開花状況】
(9合目)チシマノキンバイソウ○、ウコンウツギ○、カラマツソウ、ハクサンチドリ、トカチフウロ(開花・蕾)、チシマヒョウタンボク↑、クロユリ↓/(山頂)コマクサ○、イワブクロ↑、エゾツツジ(開花・蕾)、イワヒゲ/(赤石川~北海沢)エゾノツガザクラ○、エゾコザクラ○、アオノツガザクラ開花はじめ、チングルマ、ジムカデ

緑岳の花畑は

 緑岳の花畑、淵の歩道が少し出てきました。出てきましたが、第一、第二花畑そのものにはまだ大きな雪渓がでんとのっています。第二花畑の先、ハイマツやナナカマドに仕切られて雪渓が途切れますが、そこを抜けるとまた一面の雪渓。緑岳裾野が間近になる崖のところまで雪渓は続いています。
 第一花畑では遠慮がちにエゾコザクラとキバナシャクナゲ、ジムカデが咲いていました。第二花畑は、雪から開放されたばかりのチングルマが芽吹きを待っています。今は枯れ色の花畑です。
 そして花畑の歩道、ぬかるみます!油断していたら足首の上まではまってしまいました。歩道にざぶぶと流れる雪解け水、思えばこの豊富な水が植物を育んでいるのです。ならば多少の泥んこも寛容に。
 急なガレ場を降りてくたびれた足に、雪渓の冷たさがとても気持ち良く。
(写真:第一花畑7/11)

 【開花状況】
(第一花畑)キバナシャクナゲ↑、エゾコザクラ↑、ジムカデ↑/(ガレ場)イワブクロ開花・蕾、コケモモ↑、エゾマルバシモツケ↑、エゾイソツツジ/(山頂周辺)イワヒゲ、コマクサ↑、チシマキンレイカ↑、ホソバウルップソウ↓エゾタカネツメクサ、エゾオヤマノエンドウ↓

赤岳の花

 昨日の赤岳のようすです。
 長く横切っていた第一花園の雪渓は、小さく分かれて3ヶ所になりました。第二花園は、緩斜面をすべて覆うような大きな雪渓が150mくらい。登りはじめ、踏み跡が氷のように固くなって、つるっと滑りやすいところがあります。第三雪渓も大きな雪渓ですが、実際登山道上にかかっているのは40m程度と20m程度の雪渓が2ヶ所。斜度があるので下りは注意。第四雪渓はまだ3分の1くらい雪です。
 連休を前に「花はどうでしょう」の問い合わせも多いこの頃。上記の場所では花はまだしばし。けれどコマクサ平はコマクサが見頃です。イワブクロも咲き始めています。山頂から小泉平稜線は、花の種類が入れ替わってきました。今タカネスミレがいっぱいです。チョウノスケソウも満開。白雲岳は直下の雪も後退し、旧噴火口にはエゾノツガザクラとキバナシャクナゲが群生。山頂、チングルマ咲きました。
 
 写真:チョウノスケソウ(小泉平7/11)
 
【赤岳山頂~小泉平開花状況】
 タカネスミレ(○)、チョウノスケソウ(○、やや↓も)、キバナシオガマ(↑)、コマクサ(↑)、エゾタカネツメクサ、チシマキンレイカ(↑)、チングルマ(↑)、イワヒゲ、エゾノツガザクラ(○)、ホソバウルップソウ(↓)、ミヤマアズマギク(小泉平)、レブンサイコ(↑小泉平)

タカネスミレの大群落

 そろそろタカネスミレが黄色く大地を染める季節、と気になりお鉢平へ。やはりです。松田岳周辺、赤茶けた稜線に延々と続くタカネスミレの黄色一面!遠くから見ても圧巻です。
 雲ノ平はチングルマが咲き始めています。北海沢周辺は、何といってもエゾコザクラとエゾノツガザクラの群生がきれいでした。
 今、お鉢まわり、お花かなり見頃です。
 
 写真:タカネスミレ(松田岳周辺)