雪はね

 初雪から早幾日。12月に入ってからは、どうぞどうぞと連日のように天から白い贈り物が届き、どうもどうもと珍しがっていた頃は遠い記憶の彼方。今ではすっかりの根雪です。除雪にも精を出してというこの矢先、センターの除雪機がプスンと不調を訴え戦線離脱。隅っこで動かぬソレを横目に除雪隊員出動の日々。ところで、こちらでは除雪のことをよく「雪はね」と表現しますが、本州の豪雪地では「雪堀り」と表現します。北海道の雪はふわっと軽雪。一方、本州の雪は湿って重く、「はねのける」というよりも「掘る」と言う方がしっくりきます。言葉の違いは雪質の違いを言い当てていて、フムおもしろいものだと思いました。

 写真:東雲色

冬のキレンジャク

 今朝、ぺりっとまた一枚カレンダーをめくり、気付けば最後の月になってしまいました。轟々と外は吹雪いているというのに、パタパタとシジュウカラが飛び回っています。
 先日、チリチリチリ・・と鳴きながら、キレンジャクの群れがやって来ました。キレンジャクは旅鳥または冬鳥で、はるばる大陸の亜寒帯からやって来ます。とても美しい鳥で、尾の先端と風切羽の先っぽは鮮やかな黄色をしています。頭には冠のような羽があります。その年によって、飛来数は多かったり少なかったり。今年は無事にやって来てくれたようで嬉しいのですが、少し気がかりなことが。郊外にある江差牛山は鳥の種類が豊富な場所なのですが、今年は鳥の姿が何となく少ないように感じます。渡ってくる途中で何かあったのか、環境や気候の変化が原因なのか?一時的な事なのかも知れませんが、早朝元気な鳥たちのさえずりが聞けないのは淋しい限りです。

 写真:エゾライチョウの足跡

写真展開催中

 ビジターセンターからのお知らせです。 
 本日28日から来月4日まで、NHK旭川放送局内「NHKハートプラザギャラリー」にて大雪山山情報写真展を開催しております。春夏秋冬、大雪に登り、センター職員の目線でカメラに収めた山の姿をまとめて紹介しています。
 一年分の膨大な量の記録写真を選抜することから始まり、構成を練り、作業は前日までてんやわんや借りれる猫の手募集中!訪れた方の心に、たった一枚でも心に残るような内容にしたいと一致協力して作った写真展。昨年に引き続き、こうして皆様にご紹介する場を設けることができ、嬉しく思っております。もちろんホームページ「山便り」に掲載した写真も展示しています。どうか多くの方のご鑑覧、一同心よりお待ちしております。

 場所/旭川市6条通6丁目27NHK旭川放送局一階
 時間/平日9:30~18:00、
    土日10:00~16:00

チビター新聞

 【黒岳スキー場・明日オープン】黒岳7合目の積雪がようやく1mに達し、これまで積雪不足で延期になっていた黒岳スキー場も、いよいよ明日オープンです。(*一部斜面滑走可)
 
 【ニョロニョロ大発生】黒岳より流れ出る黒岳沢に、今朝たくさんのニョロニョロが発生。風の谷ともいえる層雲峡では冬になると連日のように強風が吹き、これが沢の水を巻き上げ、潅木を氷のニョロニョロに変身させたもよう。
 
 写真:黒岳沢のニョロニョロ(11/24)

冬の日

 「この冬いちばんの寒気です」この先、このことばが何度更新されていくことやら。国道からビジターセンターに続く坂道は、冬にはつるつるアイスバーンに変貌するという手ごわい坂道。そろそろ危ないなあと思っていた折、砂まき作業車がブオ~ンとやって来て、白い路面に黒い滑り止め用の砂をまいていきました。春が来ると、ひと冬分の撒き砂が道路の隅に取り残されて、その量に毎年びっくりします。
 11月に入って凍り始めた銀河の滝も、昨日までの高めの気温にそのスピードはゆっくりでしたが、今日は始終冷たい風が唸りをあげていて、氷も厚くなっていました。1月にもなれば全面結氷し、流れは青い氷の奥に隠れてしまいます。すぐ隣の流星の滝は、水量が多いため全部が凍ることはありません。

 写真:銀河の滝(11/23)