オオワシ

 このところ層雲峡の国道沿いの樹の上にオオワシがやって来ます。黒と純白の羽根は雪をのせた針葉樹のように美しく、圧倒的な存在感と品格があります。まさに空の王。そもそもオオワシは海ワシ類で主食は魚類。道東、知床が越冬地として有名ですが、依然とは餌事情が変わってきたこともあり、エゾシカなどの死骸を捕食しながら内陸にやって来る個体もいます。ここ数年間は毎年のように層雲峡でもオオワシを見かけるようになりました。オオワシが去った後、見に行くとやはり雪に埋もれたエゾシカの死骸がありました。
 翼を広げるとその大きさは2m以上。遮るもののない海原では翼を広げ悠々飛翔しているオオワシも、狭い谷間の森では少し窮屈そうにも見えました。

 写真:オオワシ(層雲峡1/13)

スノーシューの日

 今日のスノーシュートレッキングは・・。
 林道を離れ一歩森へ踏み入ると、木漏れ日は影絵のような樹形を雪原に映し、雑多な音は雪に吸い込まれたかのように静かです。周りの空気に同調するように心も凪いでくるのが不思議です。大函ではクロテンの深夜の大運動会。穏やかな夜は動物たちの動きも活発で、翌日は右へ左へ交差した足跡でいっぱいです。間近な柱状節理も大迫力です。凍った川のわずかな流れではカワガラスが水浴び中。見ているだけで寒そう~。でも大丈夫。カワガラスは天然ダウン100%ですから。

 写真:トドマツの森(1/13)

冬の森へ

 あぁ、太陽の光を身体に受けるこの喜び!連日の吹雪がようやく止んで今朝は青空が広がりました。ここ5日間の集中的な大雪にはほとほとマイッテしまいました。積雪量もあっという間に例年並です。そして風の痛いことといったらもう!層雲峡を歩く際には顔マスク必携です。
 さてさて、そんな厳しい冬だからこその景色があります。スノーシューでフィールドに出かけてみませんか?センターでは冬の観察会を行っています。今週の土日は大函でのスノーシュートレッキングを予定しております。他にも各コースいろいろ計画しております。参加ご希望の方は事前にお問合せください。お待ちしております!(あさっての大函はまだ定員に余裕があります)

 写真:大函(1/12)

謹賀新年

 新年を迎えるにあたり、より魅力あるセンターを目指し、職員一同邁進して参りますので本年もよろしくお願い申し上げます。
 
 1月6日、まずは正面玄関の除雪から。例年なら休館日の分だけ気合を入れてママさんダンプを握るところ、今年は層雲峡も穏やかなお正月を迎え、積雪量も少ないようです(昨日までは)。斜面もササがぴょんぴょんと出ていて、おかげでシカたちはササ食べ放題。雪の多い年は掘り出すのも大変なのでしょうが、今年は食痕がとても目立ちます。
 しかし穏やかな日々は過ぎ去り、打って変わって本日大荒れ。早朝は除雪車もまだ来てなくて、町の中でも方向を見失うほどでした。新春、初春、迎春・・春とは言えど、こちらは冬全開。
 現在は吹雪ですごい状態になっています・・。

 写真:穏やかな日のパノラマ台より(1/6)
    (左から黒岳・桂月岳・凌雲岳)

おいなりさまと休館日のお知らせ

 層雲峡神社にも紅白の幕が張られ、新しい年を迎えるのだなあと神妙な気持ちになりかけていたところ、神社に向かってキツネがてくてく歩いて行くではありませんか。「お稲荷様にお稲荷さんがいるっ!写真だ~」とK氏、カメラ片手に飛び出したのですがキツネはスタコラサッサ。お稲荷様のお稲荷さんというツーショットは夢と消え。うーん残念。
 と、それが一昨日のこと。そして今日も商店街を闊歩するキツネの姿。最近商店街には3匹のキツネがよく姿を見せると住人T氏の証言もあり、どうやら神社にいたキツネもそのうちの一匹。観光客から食べ物をもらう観光ギツネにならないといいのですが。

 さてセンターから休館日のお知らせです。年内は本日までの開館となります。明日31日から1月5日までは休館とさせていただきます。来年も大勢の方のご来館をお待ちしております。皆様、良い年をお迎えください。

 写真:商店街を物色中(12/30)