赤岳・第三雪渓

 銀泉台の斜面、部分的にうっすらうっすら橙色を混ぜたような色が付いてきました。第二花園てっぺんの淵にも少し色の変化が。でもまだ「少し」です。第三雪渓ほとんど緑に見えます。が、ぽつっと橙色がありました。ぽつっと。
 そして、昨日の黒岳然り、第一花園や第二花園には紅葉の兆しが見られるのに、山頂に上がってみるとそうでもないのがやっぱり不思議。白雲岳山頂から眺める後旭岳方面のナナカマドのストライプまだ緑色です。

 写真:第三雪渓(9/4)

黒岳のようす

 2日の昨日、石室周辺にて初氷を確認。最低気温は3℃とのこと。 さて今日の黒岳の様子です。ポン黒岳からの北鎮岳方面の眺め。すっかり白鳥、千鳥の雪渓は消え去り、斜面はご覧のとおり緑色。ウラシマツツジの紅葉は7割ぐらい。鮮紅よりも鈍い色が目立ちます。雲ノ平では、葉に橙色をのせたような変色途中のナナカマドもあったけどほんのちらほら。 山頂部はどこもこんな感じで、逆に8合目ぐらいの方が色味に変化が見られるかも。いつも紅葉は上からとは限らず?写真:ポン黒岳より北鎮方面(9/3)

緑岳

 霧雨まじり。「う~見えん。」半分あきらめていたところ、幸いにも後半は雲が流れて斜面のようすが見えました。
 緑岳ガレ場斜面のナナカマドはまだ緑色。ただ斜面の下の方が少し色変わりして紅葉前の兆しがありました。今日の白雲小屋の朝7時の気温は8℃。7時の気温が1桁台になったのはここ最近のことだそう。まだ気温は高めのようです。ウラシマツツジは赤くなってきたものの、山頂部のナナカマド紅葉はまだかかりそうです。昨年の紅葉は、その前年(‘03、‘04)に比べ全般に10日ほど遅かったのですが、今のところ昨年と同じぐらいのペース。ちなみに昨年の緑岳ガレ場の見頃は9月中旬15日前後でした。
 
 写真:緑岳ガレ場より見下ろす(手前の赤はウラシマツツジ)

銀泉台

2006年9月1日 その2

 続けて銀泉台、第一花園のようす。写真中央の辺りに色の変化が少しだけ見えますが、まだまだ紅葉には遠く。(昨年、銀泉台の見頃は9/20~25ぐらい)今年も中旬過ぎぐらい(?)
 (冷え込み次第で修正も多分に予想されます。何卒ご容赦ネガイマス。)
 
 写真:銀泉台、第一花園より見下ろす(9/1)

セイヨウオオマルハナバチ

2006年8月28日 その2

 危惧が現実になってしまいました。8/27付の北海道新聞にも掲載されていましたが、大雪山の黒岳でも外来種のセイヨウオオマルハナバチが確認されました。
 もともと「セイヨウ(略)」はトマトの受粉用に輸入されましたが、ハウスから逃げ出したものが野外で繁殖し、すでに道内全域に分布を拡大させ問題になっています。それが高山帯で確認されたのは初めてで、高山という脆弱で微妙なバランスで成り立つ環境では生態系への影響が心配されています。
 セイヨウはもともといた在来のマルハナバチに比べ繁殖力が強く、急速に置き換わりが進んでいます。これまで在来のマルハナバチと高山植物は、受粉を介し、大切なパートナーシップを築いてきました。花は受粉者に合わせて様々に色や形を変え、進化させてきたのです。その関係がセイヨウの出現によって絶たれるとしたら、高山植物にとっても深刻な問題となるでしょう。受粉がうまくいかなければ種を作ることができなくなってしまいます。
 今回黒岳で確認されたことにより、急務な対策が問われています。