ロウソクを作ろう

 今週の金、土、日曜日(2/2~4)、ビジターセンターでロウソク作り教室を行います!今回はクッキーの型をつかって手軽にいろんな形のロウソクを作ります。多少のいびつもまた味わい。自分の作品でゆらゆら灯す冬の夜長はオツですよ~。当日はもうひとつ、切り絵で雪の結晶をつくるペーパークラフト教室も行います。小さなお子様も保護者の方同伴で参加できますので、どうぞお気軽にお越し下さい。

 *時間13:00~15:00
  ロウソク作り・材料費500円
  ペーパークラフト・無料
  (事前にお申し込みください)

 写真:(樹霜)樹に白い羽根が生えました。
 /空気中の水蒸気が樹の表面にぶつかった瞬間に凍って出来ます。氷の結晶。寒い冬に咲く、霜の花(フロスト・フラワー)とも呼ばれます。

5合目のモンスター

 整備の為運休していた黒岳ロープウェイが、先週土曜日から運行を再開し、黒岳の斜面にはさっそくシュプールが描かれていました。標高1300mの5合目から標高1500mの7合目にかけてはエゾマツやトドマツとダケカンバの森が広がり、降雪の翌日は見事な雪のモンスターの森に変身します。フカフカの新雪に背中を預けて寝転ぶと、たくさんの樹に覗き込まれているような感じがします。
 5合目で帰りのロープウェイを待っていると、ギンザンマシコが梢にやって来ました。せっかく綺麗な声で鳴いていたのですが、そこにホシガラスがやって来て騒がしくジャージャー鳴くので、パタパタと逃げていってしまいました。
 
 *黒岳ペアリフトは2月いっぱい運休です。
 (3月1日より運行)
 なお、リフト運行の3月1日までは基本的にコースは圧雪されていませんのでご注意下さい。

 写真:黒岳6合目(1/28)

チビター新聞

【紅葉谷にニョロニョロ発生】
 1月に入ってから、紅葉谷を流れる赤石川ではニョロニョロが多数発生。昨年11月、黒岳沢に現れたニョロニョロ(11/24チビター新聞掲載)は、潅木に水しぶきが付着して凍りついたもので、正式には「飛沫着氷」と呼ぶのに対し、これは「飛沫氷柱」という。岩肌や雪の淵にぶつかった水しぶきが、重力に従い成長したツララで、中に潅木などの芯はありません。細かい区別はあるものの、どちらも水しぶきがつくった氷の芸術品です。
(参考資料・雪と氷の自然観察/日本自然保護協会)

 ニョロニョロの作り方
(用意するもの:紐、棒、水)
 紐や棒を組み、根気よく水をかけ続ける。しばれる日が続けばどんどん成長します。

写真:赤石川(1/27)

ギンザンマシコ

 大雪山を代表する、薔薇色をした美しい鳥といえばギンザンマシコ。この鳥に会いたくて山を訪れる人もいるほどの有名人です。北海道の高山で見られ、日本では大雪山で繁殖が初確認されました。なんだ高山でしか会えないのかというと、そうでもありません。冬は低山や平地、ときには都市部にも群で下りてきて、針葉樹やナナカマドの実などを食べています。
 先日、街路樹のナナカマドにギンザンマシコが数羽やって来たという話しを聞き、ソレ直行。けれど相手は翼のある鳥、そんなには待ってくれません。食べ尽くされた実とともに、群は何処の空へ。それでもと、通りを探すと一羽だけメスがいました。オスは紅く目立つ色ですが、メスは地味な黄褐色と灰色。でも眼の表情はオスよりかわいいんですよ。

 写真:ギンザンマシコ(雌)
     (上川町1/20)

天狗の引臼岩

 紅葉谷の絶壁の上に、まるで誰かが運んだようにポンと四角い大岩が乗っています。火山灰質の岩が風化していく過程で取り残されて出来たこの奇岩は、「天狗の引き臼岩」と呼ばれています。層雲峡にはこのような奇岩がたくさんあり、ダイナミックな峡谷美を造っています。
 今日は観察講座「大雪山麓を歩く」でこの天狗の引臼岩まで行きました。初め、参加者のみなさんも「えっ!あそこっ!」とちょっとびっくりのようす。夏は道がないので行けませんが、スノーシューならば道なき道も。絶壁の上は吹きさらしで、おしりがムズムズするような高さです。が、そんな厳しい岩場でも、アカエゾマツやトドマツは根を下ろし、ハクサンシャクナゲやムラサキツツジはたくさんの冬芽をつけていました。
 人知れず。春が来て、花が咲いても眺めることはかないませんが、それを想像する楽しみはひとつ増えました。

 写真:天狗の引臼岩へ(中央奥の四角い岩)