写真展開催中

 ビジターセンターからのお知らせです。 
 本日28日から来月4日まで、NHK旭川放送局内「NHKハートプラザギャラリー」にて大雪山山情報写真展を開催しております。春夏秋冬、大雪に登り、センター職員の目線でカメラに収めた山の姿をまとめて紹介しています。
 一年分の膨大な量の記録写真を選抜することから始まり、構成を練り、作業は前日までてんやわんや借りれる猫の手募集中!訪れた方の心に、たった一枚でも心に残るような内容にしたいと一致協力して作った写真展。昨年に引き続き、こうして皆様にご紹介する場を設けることができ、嬉しく思っております。もちろんホームページ「山便り」に掲載した写真も展示しています。どうか多くの方のご鑑覧、一同心よりお待ちしております。

 場所/旭川市6条通6丁目27NHK旭川放送局一階
 時間/平日9:30~18:00、
    土日10:00~16:00

チビター新聞

 【黒岳スキー場・明日オープン】黒岳7合目の積雪がようやく1mに達し、これまで積雪不足で延期になっていた黒岳スキー場も、いよいよ明日オープンです。(*一部斜面滑走可)
 
 【ニョロニョロ大発生】黒岳より流れ出る黒岳沢に、今朝たくさんのニョロニョロが発生。風の谷ともいえる層雲峡では冬になると連日のように強風が吹き、これが沢の水を巻き上げ、潅木を氷のニョロニョロに変身させたもよう。
 
 写真:黒岳沢のニョロニョロ(11/24)

冬の日

 「この冬いちばんの寒気です」この先、このことばが何度更新されていくことやら。国道からビジターセンターに続く坂道は、冬にはつるつるアイスバーンに変貌するという手ごわい坂道。そろそろ危ないなあと思っていた折、砂まき作業車がブオ~ンとやって来て、白い路面に黒い滑り止め用の砂をまいていきました。春が来ると、ひと冬分の撒き砂が道路の隅に取り残されて、その量に毎年びっくりします。
 11月に入って凍り始めた銀河の滝も、昨日までの高めの気温にそのスピードはゆっくりでしたが、今日は始終冷たい風が唸りをあげていて、氷も厚くなっていました。1月にもなれば全面結氷し、流れは青い氷の奥に隠れてしまいます。すぐ隣の流星の滝は、水量が多いため全部が凍ることはありません。

 写真:銀河の滝(11/23)

どうぶつ歳時記~ラッティング・コール

 ピィーヨゥー・・今朝も遠くの空から、鋭く高く、木枯らしのようなエゾシカの鳴き声が聞こえてきます。
 この独特の鳴き声は「ラッティング・コール」といって、発情期を迎えたオス鹿が、他の固体に自分をアピールするために発します。一声で数百m先まで届くそうです。発情期に入る10月から11月にかけては、宵に暁にさかんに聞こえてきます。強いオスは、数頭のメスを連れてハーレムをつくりますが、やはり、たゆまぬ努力が必要なのです。メスが他のオスに誘惑されないよう始終目を光らせ、食事もそこそこ。体重は見る見る落ちて・・。そんな事情ゆえ、そこはかとなく悲壮漂う鳴き声も、もっともなのかもしれません。

 写真:薄雪とエゾシカの頭骨
  (ニセイカウシュッペ山旧登山口・11/20)
 

そろそろ冬ごもりですか?

 うっすら雪の積もった紅葉谷散策路に、大きな足跡がありました。大きなといえば、それはもちろんヒグマの足跡に相違なく。
 北海道では、ヒグマが冬ごもりに入る時季は、早いものでは11月20日頃から。そして冬至を迎える12月20日頃までには、ほとんどのヒグマが冬ごもりに入るそうです。期間は、翌年の3月中旬~5月上旬までの約3~6ヵ月間。この間、一切の活動を停止して、ただひたすら眠り続ける・・のかというと、そうではないのです。なんと雌は冬眠中に出産、哺育します。冬眠と出産、対極の生理を同時に行うとは驚きです。
 さてさて、そろそろ冬ごもりにはいい時季のようです。この紅葉谷の主も、どこかいい寝場所はないかと探していたのか、それとも冬眠前の旺盛な食欲を満たすべく歩き回っていたのか・・。
 【注】散策の際は鈴など鳴り物をお持ちください。

 写真:ヒグマの足跡(紅葉谷・11/16撮影)
   (写真の左側、下方から上方に向かって)