雪まち

 昨日までの黒岳7合目の積雪は20cm。本日オープンを予定していた黒岳スキー場も雪不足のため延期となりました。いつもの年より気温は高め。降った雪もとけてしまい、積雪も少ない状況です。とくに昨日の日中は気温が高く、5合目でも10℃もありました。5合目から7合目の登山道は、融雪水と雪が混ざってじゃぶじゃぶ。
 天気予報では、明日から雪だるまマークが出ています。スキーファンにとっては待ち遠しい天然雪です。

 写真:黒岳6合目(11/10)

風と虹

 朝からどうどうと木枯らしが吹き荒れています。黒岳ロープウェイも強風のため、一時運休です。空はこんなに荒れているというのに、向かいの峡谷には綺麗な虹がかかっています。虹は、太陽の光が空気中の水滴に屈折、反射して現れます。そうか、水滴の供給が常にあれば、虹は風に飛ばされないのだ。雲の隙間、光が差した束の間に、虹のたもとダケカンバの下と見破ったり。

 写真:峡谷の虹(11/8)

カメムシの引越し

 ちょうど土踏まずの辺りに異物感を感じ、うわっと慌てて足を上げ。冬越しのために家の中に入ってきたカメムシを、あやうく踏み潰すところでした。ストーブを焚いて部屋が暖まると、ブ~ンと元気に飛び回っています。この季節は、他にもテントウムシやワラジムシなどもやってくるので、踏まないよう注意が必要です。
 カメムシが放つ強烈なニオイは周知のとおりで、ヘップリムシとかヘクサムシなどと呼ぶ地域もあります。臭いニオイはおしりではなく、胸部側面にある一対の小さな穴から液体として放出されます。カメムシの仲間はとても種類が多く、よく家にやって来るのは、茶色いスコットカメムシ。ほかにも何種類かいます。一緒に暮らすコツは干渉しないこと。触らぬカメムシに臭いナシです。意外な感じがするのですが、層雲峡にはそれほどカメムシが多くないようです。農地などのある里の環境のほうがカメムシには暮らしやすいのかもしれません。

 写真:ニセイカウシュッペの日の出(上川町・11/4)

氷の一滴

 昨日は旭川にも初雪の便りが届きました。層雲峡は何度目かの雪。日陰には、まだそっくりそのまま昨日の雪が残っています。紅葉谷散策路も落ち葉の上にうっすら雪がつもり、キツネの足跡がてんてんと続いています。途中にあるオンコ岩はふさふさ苔むして、髭の生えたおじいさんみたいな大きな岩です。「オンコ」はイチイの樹のこと。イチイが岩の上に生えているので、みんなオンコ岩と呼んでいます。髭の先から、小さなツララがいくつもぶら下がっていました。オンコ岩も寒そうです。終点にある紅葉滝も、水しぶきが凍ってツララがたくさん出来ていました。これから徐々に氷に覆われ、2月になる頃美しい氷瀑になります。

 写真:オンコ岩のツララ(紅葉谷・11/2)

スノーホワイト

 最低気温マイナス7℃。順調に記録を更新中。
 黒い樹影のむこうに、白い頂の大雪山が見えました。