桂月岳より雪景色

 昨日の初雪は、同日午前11時過ぎに旭川の気象台からも確認され初冠雪となりました。昨晩は雨が止んだあとに中秋の名月が浮かび、月光に蒼白く照らし出された頂はさぞかし幻想的だろうとしばらく眺めていたのですが、残念、大雪山は雲の中。けれどそれも夜が明けると晴れ上がり、すっかり雪化粧した岩稜は朝陽を受けてピンク色に染まっておりました。
 桂月岳に登ったのは本当に久しぶりです。石室からは20分くらいで山頂に立てますが、近き山ほど遠きもの。これまでなかなか登る機会はなく。いつもの石室にいつもの黒岳、そしていつもの白雲岳。それが視点が変わるだけで新鮮に映る。もちろん雪のせいでもあるけれど。

 *降雪は5合目まで。8合目~山頂にかけては登山道上にも1~3cmの積雪がありました。とくに山頂直下は圧雪され非常に滑りやすい状態です。

 写真:桂月岳より遠望(9/26)

初雪です

 本日、大雪山に初雪が降りました。黒岳石室周辺は午前10時15分に初雪を確認。30分ほど降りしきるといったん雪は止み、堂々と姿を現した北鎮岳と北海岳は一面真っ白。
 午後1時半にはふたたび本格的な雪になり、名残の紅葉はたちまち白い雪の向こうに閉ざされていくのでした。

 写真:黒岳山頂(13:00撮影)
   *昨年の黒岳の初雪は9/22、
    旭岳は9/21でした。

ハナムケの雪

 9月25日(その2)

 小屋閉めの日のはなむけが初雪だなんて出来すぎでしょうか。
 じきにうんざりするほど雪と顔をつき合わせなければならない日々がやって来るのは承知の上。けれど初雪だけは特別です。
 層雲峡は今もまだ雨が降り止まず。明日は麓からも白く変身した大雪山が見えるかもしれません。

 *登山を計画されている方は十分な装備を備えてください。軽装登山は危険です。

 写真:黒岳石室(13:30撮影)

小屋閉め

 7月、丸々と太っていた北鎮岳の白鳥・千鳥の雪形はとうに消え、跡には植物も生えず荒涼とした山肌が剥き出しになっています。その移り変わっていく姿を毎日見てきた石室も、今日の宿泊客を最後に今シーズンの営業を終え、明日からは無人の避難小屋として登山者を迎えます。
 6月初め、屋根しか見えない石室を掘り出すことから始まった小屋開け。それから3ヶ月と少し。今朝も7合目から山頂までは霜柱の道。秋晴れの寒空の下、石室の屋根には毛布と茣蓙がいっぱいに干されていました。

(*石室トイレは10月2日閉鎖)
 黒岳の紅葉は5合目まで下りて来ました。リフト周辺見頃です。

 写真:小屋閉め準備をする黒岳石室(9/24)

シモバシラ

 今朝は街にも霜が降りました。層雲峡の最低気温は1℃。黒岳石室はマイナス1℃でした。ポン黒岳周辺の岩場も凍りつき、ツララがガッチリ出来ていました。
 石室から赤石川へ下る登山道の陰にはニョキニョキ伸びる霜柱。砂粒から小石まで地面のいろんな物をヨイショと持ち上げている様は頼もしく、氷といえども侮れません。けれど儚い氷。北海沢をピストンして戻ってくる頃には跡形もなく消えていました。

 *黒岳の紅葉は7合目が見頃です。現在6合目周辺まで下りて来ました。7~8合目にかけて登山道がぬかるみ滑りやすくなっています。足元の装備はしっかりと。ぬかるみを避けて植物帯を踏みつけたり、登山道を外れることのないようお願いします。

 写真:「持ち上げる!」(9/23)