ウラシマツツジいろいろ(1)

(8月27日 その2)

 ウラシマツツジ紅葉の色付きも場所によって様々です。
 こちらはコマクサ平。全体的に赤くなっています。
 綺麗な色というよりも赤黒い色。

 (すべて今日のようすです。)

ウラシマツツジいろいろ(2)

 続きまして北海平の様子。
 コマクサ平よりすすんでいません。
 赤岳山頂もこんな感じでした。

ウラシマツツジいろいろ(3)

 そして最後はポン黒岳の様子。
 ここはだいたいハズレなし。毎年綺麗な色を見せてくれます。色付きは全体としては6割くらい。
 周辺のウラジロナナカマドはまだ緑一色ですが、黒岳山頂から赤石川の方を見下ろすと、少し緑が抜けてきたナナカマドがありました。

食べていたのは

2007年8月26日(その2)



 
 そしてこれがクロウスゴ(黒臼子)の実。
 亜高山~高山で見られます。
 花期は6~7月、壺型をした淡黄~薄紅色の花をつけます。

 (同場所で撮影)

ライオンとクマ

 観察会の下見で訪れた武華山、登山道沿いにはクロウスゴの実が丸々と膨らみ、稜線ではコケモモが赤い実を沢山つけていました。実り豊かな山です。動物たちにとって、もちろんヒグマにとっても・・。
 それは山頂で休憩を取りライオン岩へ差し掛かったときのこと。緩く弧を描く登山道の前方に出し抜けに現れたこげ茶色の毛深い背中!ヒグマです。突然のことに驚いたヒグマは凄い勢いで斜面の藪に飛ぶ込むようにして駆け下りて行きました。そしてそこには「今出したばかりです」というようなブルーベリー色の綺麗な糞が。糞の中味はすべてクロウスゴの実のようで、甘酸っぱいジャムの匂いがしました。それにしてもよほど夢中だったのでしょうか。鈴の音にも気付かぬくらいに・・。
 コケモモ、クロマメノキ、ガンコウラン。稜線は実りの季節です。夏の間、樹林帯でフキやセリ科植物などを食べていたヒグマも実を食べに稜線にやって来ます。ばったり遭遇を防ぐ為には、鈴などを携行し先にクマに人間の存在に気付いてもらうことが大切です。

 写真:ヒグマの糞~果実100%
    (ライオン岩にて 8/24)

 *武華山の登山道は倒木が多く、特にライオン岩コースでは倒木が登山道を塞ぎコースがわかりづらくなっている箇所がいくつかありました。通行の際は十分注意して下さい。