エゾリス風キノコ御飯

 枯れ木も山の賑わいとはよく言ったもので、茶色くなっても不思議と葉が落ちずに持ちこたえ、またこれはこれで風情もあろうと。
 さて、紅葉見物の賑わいも納まり、ふたたび平穏を取り戻し始めた森では、樹々の間を軽々と跳ね回るエゾリスの姿をよく見かけるようになりました。今年はキノコが豊作?キノコをくわえている場面によく出くわします。ひょいっと見上げると、幹と枝の隙間にはちゃんとキノコが挟んで掛けてある!しっかり乾燥して干し椎茸のようにカラカラになったキノコから、まだ採ってきたばかりの肉厚なキノコまで。エゾリスの大切な保存食です。
 ハイ、そりゃもうなんと言っても天日干しに限りますよね~。ビタミンDは増えるしいいこと尽くめ。

 写真:キノコを食べるエゾリス
   (層雲峡園地 10/16)

冬スイッチ

 建物の陰にはまだ雪の固まりが残っていますが、温泉街の道路はすっかり乾き、カラ風に砂埃をあげています。それでもいったん冬スイッチが入ると、壊れた色素はもう元には戻らず、樹々の葉は随分と色褪せてしまいました。
 黒岳はといえば、益々厚く白を重ね、すっかり冬山の様相へと転身し、5合目から7合目を繋ぐペアリフトも明日からスキーリフトへの切り替え工事が始まります。そして来月9日、いよいよ黒岳スキー場オープンの運びとなります。
 (*切替工事の間はリフトは運休となります。
   運休期間/10月16日~11月8日
  スキー場オープンは積雪状況で変更となる場合あり)

 写真:「マタタビペアリフト」層雲峡10/15

カエルデ

2007年10月13日(その2)

 
 
 葉っぱの形がカエルの手、カエルデ、カエルデ・・カエデとなったとか。
 紅葉谷の入り口は上も下も赤い蛙手がいっぱい。

 写真:ハウチワカエデ/羽団扇楓(紅葉谷)

初雪ダルマ

 昨夜やむなく置き去りにしていった車の上には5cmの雪が積もっていました。マイナス2℃まで下がった今朝は、6時前から作業車が出動し、滑り止め用の砂を温泉街に撒いて行きました。
 一夜明けての雪景色。紅葉とふたついっぺんに見られるのは贅沢でしょうか。さっそくふわふわの新雪で初雪だるまを作りました。

 *層雲峡~上川間の国道の雪はとけていますが、層雲峡温泉街の路面にはこの時間もまだシャーベット状の雪が残っています。また、日中解けても朝晩には凍ってきますので、運転・歩行共にご注意下さい。

 写真:映月峰と一緒に(10/13)

初雪・骨の傍らに

 【初雪】正午過ぎから時折風雨に混じってちらちらと降り始めた雪は、午後3時半には地面をすっかり白くしてしまいました。昨年よりも一日早い層雲峡の初雪です。まだ雪虫の姿も見ていないというのに。

 【紅葉谷】その光景に、息をのむほど惹き付けられました。とりどりの落ち葉の上に埋もれるエゾシカの頭蓋骨。なにか違和感を感じたのは、長い時間の経過を示す骨の白さに対して、落ち葉の色彩が妙に鮮明で、あまりにも対照的だったから。けれど落ち葉もまた遺骸。その色もじきに鈍くなり、同じように土に還っていきます。
 もうひとつ対照的だったもの。それはそのエネルギーを受け継ぐ者。骨の傍らには、ミズナラとイタヤカエデの苗木が育っていました。

 写真:エゾシカの頭骨と苗木(10/12)