愛山渓へ

 道々愛山渓温泉線の冬期閉鎖が解除になり、通行できるようになりました。(*ただし夜間は凍結のおそれがあるため18:00~翌朝7:00までは現在通行止めです)
 愛山渓ヒュッテには早速たくさんの春スキーを楽しむ人が訪れています。沼ノ平の稜線にはいくつものシュプールが流れ、青空を突き抜けギュンとそびえる愛別岳の稜線は相変わらず格好いいのでアリマシタ。
 ヒグマも元気に歩き回っているようで、あちこちでベタベタと足跡が確認されています。永山岳の標高1700m付近では母グマと3匹の仔グマの姿も目撃されています。仔を連れた母グマは特に神経質です。近距離での遭遇を避けるために、鈴など鳴り物を携帯するなどしてください。また季節的に雪崩が起こりやすくなっています。入山する際は十分注意してください。

 写真:愛別岳(4/30)

4月の吹雪

 吹雪の中を泳ぐ鯉のぼり。果たしてこれをミスマッチと言うか勇壮と言うか?
 いよいよ連休というのに春の嵐に見舞われた昨日、層雲峡はひとたび猛吹雪になりました。今朝はママさんダンプ(除雪用具)が再び登場。事務所の窓から見える新築途中のカラスの巣。完成も間近なようで、毎日せっせと働くカラスの姿があったのですが、さすがに昨日は休業。
 ミズバショウもフキノトウもみんな雪帽子をかぶってしまいました。けれど春の雪はすぐに解けてしまいます。清川水芭蕉園も木道の除雪作業を終え、5月の連休はちょうど見頃になりそうです。

 写真:清川水芭蕉園そろそろ見頃
    (4/27)

エゾタヌキ

 ソレ近道だ~と林の中を突っきって行ったのがそもそもの始まりでした。大きなタワシのようなイキモノが笹藪の間を縫うように歩いています。タヌキです。人里近くに棲むタヌキ、でも実際北海道では、ウロウロ歩いているキツネは見かけてもウロウロ歩いているタヌキというのはめったに見かけません。さすが隠れ上手。
 この日のタヌキ、ぬかる雪に難儀な様子で体を左右に揺らしながら歩いています。足が短いタヌキは、沈む雪の上を歩くのは得意ではありません。完全な冬眠はしませんが、冬はあまり巣穴から出てこなくなるそうです。でも足が短いといいこともあります。地面に隠れている虫やミミズやカタツムリを上手に見つけることが出来るからです。
 雪がとけるまで、あともう少しの辛抱です。

 さてエゾタヌキから出題です。
  (1)タヌキ寝入り
  (2)タヌキのため糞
  (3)タヌキの木登り
 この中でエゾタヌキがしないことはどれでしょう?

 写真:エゾタヌキ (4/23)
  (答え・じつは全部デキマス)

ヒグマの・・

 今朝、山からの雪解け水が流れる小さな沢へ下りていくと、近くの雑木林でルリビタキが囀っていました。どこにいるのか姿は見えません。でもその景色全体を、まるごとぼ~っと眺めているのはちっとも飽きません。 
 そしてそんな「ぼ~~」の空気を打破したのは、沢沿いにビシッと残されていたヒグマの足跡。付近をうろうろ行ったり来たり。急な斜面をズルッと滑った跡もあります。クマだって滑るんです。探していたのはリュウキンカ?フキノトウ?
 同じ場所にエゾシカとキツネの足跡がありました。今日は+ニンゲンの足跡です。みんなの事情が足跡になって残っています。何だかスゴイと思いました。

 写真:ヒグマの足跡(上川・4/22) 

ウグイスと水芭蕉

 北上を始めた白鳥の群が、V字の編隊を組んで空を通り過ぎて行きます。代わりにその空にはウグイスが到着しました。慎重に節を確認しているのか(?)、フホ~~~ホ~~ホ~と出だしが長く、なかなか最後のホケキョのところまで来ないところも、また新鮮。
 国道沿いにある清川水芭蕉園では、ミズバショウの小さな白い頭が見えてきました。まだ雪が多く残っていますが、雪解けがすすめば5月の連休頃には見頃になりそうです。

 写真:清川水芭蕉園(4/18)